ホンダ 3代目新型フィット[2013年9月発売予定モデル] 試乗レポート/今井優杏(1/2)

ホンダ 3代目新型フィット[2013年9月発売予定モデル] 試乗レポート/今井優杏
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クルマ造りへの情熱を取り戻す起爆剤的存在

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いよいよホンダのフィット、フィットハイブリッドがフルモデルチェンジだ。

しかもどうやら今回は普通のモデルチェンジではないらしい、という情報を得て、我々はそのプロトタイプ(と言っても相当最終形に近い形であろうもの)に試乗すべく、勇んで北海道は旭川にある本田技研工業のテストコースに向かった。

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そもそもフィットは現行型も新車販売台数がずっと上位に入り続けている人気車なのだが、今回の新型フィットはその人気に甘んじることなく相当の変更点を加えてきた。

試乗に先駆けての車両説明会ではこっちがその熱気に気圧されるような激アツ・プレゼンテーションが行われたのである。

「これ以上、ホンダのクルマがつまらないと言われ続けるのは嫌だったんです」

ときたもんだ。

どひ~!!思わず椅子の上から転げ落ちるかと思った。

これはエクステリアを総括された南 俊叙氏の言葉だが、それはなにもエクステリアやインテリアといったデザイン部門だけに言える話ではなく、新型フィットの根底を貫いているコアな思想だと感じた。

今、国産車はかつてのクルマ造りへの情熱をどこか取り戻そうとしているような気運が目立つが、ホンダに関してはまさにこのフィットが起爆剤になる模様である。

ホンダの弱点だったインテリアの質感の低さを大幅改良

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先に南氏の話を出したので、エクステリアとインテリアについて触れておこうと思う。

まずは強いグリルを持つフロントフェイスはグリルから左右に張り出す強い顔が印象的だ。

当初、写真やスライドで見る限り、正直に言って「え、こんなんインサイトと同じやん」と思っていた。ホンダお得意のメタリックな北米顔にまとめてきたな、と。

しかし実物は想像以上にスッと端正で、意外なほど押しつけがましさがない。どこかあの大人気の同社のNシリーズにも通ずるような、タヌキっぽい茶目っけすら感じるのはCセグメントというコンパクトなボディサイズの賜物でもあると思う。

また、サイドビューは彫刻刀で半円筒形にすっと彫られたような凹状のユニークなキャラクターラインが入っていて、これも円みを持たせたラインなだけに、クルマ全体のキャラを柔らかくしていると感じた。

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リアには凝ったコンビネーションランプが採用されていて、これも相当にこだわりの逸品だという。

「世界的にクラスレスという考え方でコンパクトカーを作っている中、これまでみたいに“コンパクトカーだからここまでの品質のものは必要ないだろう”という考え方では、世界と戦えないと感じました」

これも名言の宝庫・南氏の談であるが、確かに傍で見れば見るほどもう少し上のクラスに採用されていてもおかしくないリアランプだ。

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読者諸兄に最も注目していただきたいのはインテリアの質感の劇的な向上で、こちらもかなりの気合を入れたモデルチェンジになっている。

そもそもホンダの弱点はインテリアの質感の低さだった、ということを大いに自覚したうえで(私が指摘したんじゃないですよ、社内ですでに問題視されていたそうです)、これまでの工場での業務フローや若い人材の大抜擢など、根本的な改善を図ったという。

確かにプラスチッキーでレンタカーのような安くささは払拭されて、一番素材感が露呈してしまうであろう“黒の質感”が上がっているのは拍手ものだ。

ベースグレードはもちろん、高級グレードになればソフトパッドを採用したダッシュボードなんてのも用意される。

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今井 優杏
筆者今井 優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集主幹)

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