ホンダ 新型 アコードハイブリッド[2013年・9代目モデル] 試乗レポート/松下宏(1/3)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:和田清志
9代目アコードはハイブリッド専用車に生まれ変わった
ホンダのアコードがフルモデルチェンジを受け、ハイブリッド専用車「アコードハイブリッド」として2013年6月20日に発表された。これに先立ち、テストコース上で試乗することが出来たので報告しよう。
今回のアコードは9代目。スポーツハイブリッド「i-MMD」(Intelligent Multi-Mode Drive:インテリジェント・マルチ・モード・ドライブ)と呼ぶハイブリッドシステムを搭載するのが特徴だ。アコードはアメリカでベストセラーを争うような売れ行きを続けるモデルで、基本はアメリカ市場を意識して開発されるミドルセダンだ。同時に日本に生まれたクルマとして、日本市場にも合致するような設計がなされている。
外観デザインは見るからにオーソドックスな印象の3BOXセダンであると同時に、延長されたホイールベースと全長によって、いかにも伸び伸びした印象を与えている。全幅は1850mmだからほぼ従来のモデル並みだが、全体にかなり大きなクルマであるのは間違いない。
伸びたホイールベースによって後席の空間が広がり、乗り降りのしやすさと合わせて上級セダンらしいゆったりした感覚が味わえる。木目調パネルやメッキモールなどによって、インテリア回りも上質な雰囲気を漂わせている。
2モーターの本格的なハイブリッドシステムに進化し、驚愕の低燃費「30.0km/L」を叩き出す!
スポーツハイブリッドi-MMDと呼ぶハイブリッドシステムは、これまでホンダがインサイトなどに採用してきた1モーターの「IMA」と違い2モーターの本格的なシステムで、ドライバーの意思によるEVモードでの走行もできる。
搭載エンジンは直列4気筒2.0リッターのLFA型エンジンで、アトキンソンサイクルを採用したDOHC i-VTECエンジンとすることで105kW/165N・mの動力性能を効率良く発生する。モーターも新開発のMF8型で124kW/307N・mの高出力を持つ。システムとして発生できる動力性能は146kWになるという。CVTとの組み合わせで滑らかな走りを実現する。
搭載される電池はリチウムイオン電池で、1.3kW/hの容量を持つ。容量自体はプリウスと同程度だが、電気の出し入れが得意なリチウムイオン電池なので、より効率に優れたハイブリッドとされている。アコード級のボディで30.0km/Lという低燃費の理由のひとつだ。
アメリカでベストセラーの座を奪い合うライバル車「トヨタ カムリ」には、直4 2.5リッターエンジンとニッケル水素電池を組み合わせたハイブリッドシステム「THS-II」が搭載されているが、ホンダの新型アコードハイブリッドは2.0リッターエンジンと1.3kW/hのリチウムイオン電池を選んだ。
この選択は、以下の理由によるものだ。
ハイブリッド車なのだからエンジンはあまり大きくしないほうが良いが、エンジンが小さすぎると忙しく回さなければならなくなる。また電池はたくさん積めば燃費を良くする方向に向かうが、スペースが必要で重量が重くなって何よりも価格が高くなる。
これらを総合的に考えて、最も良いバランスをとったのが今回の新型アコードハイブリッドだという。
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