独3大ブランド アッパーミディアムセダン 徹底比較(3/4)

独3大ブランド アッパーミディアムセダン 徹底比較
アウディ A6 アウディ A6 アウディ A6 アウディ A6 アウディ A6 アウディ A6 アウディ A6 アウディ A6 アウディ A6 アウディ A6 アウディ A6 画像ギャラリーはこちら

随所に先進性を感じさせる

アウディ A6アウディ A6

これまでアウディのインテリアは、高品質ではあるものの、デザイン的には守りに入った印象の残ったところだが、ごく最近のモデルはその流れが変わり、このA6も攻めに転じたように感じさせる。

ラップアラウンドと呼ぶアーチ型のベルトラインがアクセントとなっており、全体的に変化に富んだデザインとされている。

ハンドル位置は右のみで、スタートストップボタンはセンターコンソール側に設定される。メーターパネルは大径の2眼タイプで、左がタコメーター、右が速度計となり、中央に配された大きめのドライバーインフォメーションシステムには、項目によっては精細なイラストが表示されるのも先進的だ。

MMIの大型8インチディスプレイは電動昇降式で、最新世代のMMIは、操作性が向上し、ナビの目的地などをタッチパッドにより手書き入力できる点も特徴。

オプションのバング&オルフセンのアドバンスドサウンドシステム(84万円)搭載車では、起動にするとダッシュ両端から2個のツイーターが立ち上がるなど、より先進性を感じさせる演出も見られる。

下記の2モデルに比べて形状の丸いシートは、より室内空間を広く感じさせ、乗降性にも優れる。後席の頭上はクーペのようになだらかに落ちてきているが、えぐり取ったような形状とすることで空間の余裕を稼いでいる。

また、エアコンの吹き出しがセンターだけでなくピラーにも設定されているなど、より後席の快適性に配慮したことがうかがえる。

ラゲッジルームは、アウディ車の例にならって縦長の長方形となっているため横方向は広くなく、ゴルフバッグを横向きに積むのは難しそうだが、見た目の上質感は高い。

アウディ A6アウディ A6アウディ A6アウディ A6アウディ A6

わかりやすい高級感とロングホイールベースの恩恵

BMW 5シリーズBMW 5シリーズ

クラフトマンシップを感じさせる、わかりやすく高級感を演出した感のあるインテリア。

すべてのスイッチやディスプレイがドライバーに向かって傾斜しており、空間としては十分に広いものの、他の2モデルよりもタイトに感じられる。ぐるっと全乗員を囲むように配されたデコレーションパネルも印象的だ。

大小2つずつが並ぶ4眼メーターは、メインが左は速度計、右はタコメーターとなっている。車内の機能の操作するインターフェイスでは、ほぼすべてiDriveに集約されている。

改良により、円形の入力装置だけでなく、操作したい項目を直接呼び出せるショートカットボタンが設置されるなど、より使いやすく進化している。座面長が手動で調整できるフロントシートもBMWらしい。

ロングホイールベースの5シリーズは、やはり後席のニースペースもかなり余裕がある。ドアの開口面積も広く、乗降性にも優れ、後席乗員にとっての快適性は、より高められている。

ラゲッジルームは、タイヤハウス間の横幅がほかの2モデルに比べて狭まっているが、その後方は、段差こそあるものの幅が広くなっており、ゴルフバッグも横向きに置ける。

なお、撮影車両には、新たに設定された、歩行者検知機能付ナイト・ビジョン、レーン・ディパーチャー・ウォーニング、レーン・チェンジ・ウォーニング、ストップ&ゴー機能付アクティブ・クルーズ・コントロール、ヘッド・アップ・ディスプレイなどで構成される「イノベーション・パッケージ」(74万円)が装着されていた。

BMW 5シリーズBMW 5シリーズBMW 5シリーズBMW 5シリーズBMW 5シリーズ

あらためて実用性の高さを実感

メルセデス・ベンツ Eクラスメルセデス・ベンツ Eクラス

上記2モデルに比べると、見た目は少々薄味にも思えるが、使い易さや居心地の良さにおいては、よく考えらているのがEクラス。

シルバーのパネルに配された5眼メーターは、中央がスピードで、その右側のタコメーターと同じ比重で、左側にアナログの時計が置かれている。

コラムシフトの採用もEクラスの特徴で、上記2モデルの小さいセンターコンソールのBOXも、Eクラスでは実用的な広さが確保されている。その前方に、COMANDシステムのコントローラーが配されている。

インナードアパネルにシートの形状を模したポジション調整スイッチが配されるのも、ご存知の通り。より使い易さに配慮されていることは見ての通りだ。

写真のAMGスポーツパッケージ装着車には、ホワイトステッチ入りAMGスポーツシートやAMGスポーツステアリングを装備。室内の印象も、特に何かアピールしているわけではなく狭さは感じない。シートも見た目ほど大きくなく、座ると居心地が良く仕上げられている。

ラゲージルームは、リアアクスル上部のフロアが高くなっているものの、全体の形状は最も使い易そうで、容量も540Lと最大である(A6は530L、5シリーズは520L)。このように、あらゆる部分で、改めて実用性の高さを実感する。

なお、ブルーテックのラゲッジフロア下には尿素水のタンクが設置されている。ドライバー支援装備の特徴的なものとしては、アダプティブハイビームアシストとアテンションアシストが挙げられる。

さらに、安全装備については、2010年8月の改良で、即面衝突時の前席の腰周りにかかる負担を軽減するペルビズバッグの設定と、前席だけでなく後席にも乗員の体型に応じて2段階に機能するアダプティブベルトフォースリミッターが標準装備された点が特筆できる。

メルセデス・ベンツ Eクラスメルセデス・ベンツ Eクラスメルセデス・ベンツ Eクラスメルセデス・ベンツ Eクラスメルセデス・ベンツ Eクラス

内装・装備の総評

今回の3モデルについて、同じ車種の中でも、低価格グレードと高価格グレードでは装備に大きな違いがある。今回持ち込んだのは、価格帯の近いそれぞれの車種の中では中堅より上のグレードといえるモデルだが、こうして比べると、横並びの中でそれぞれ違いが見られる。細かく見ていくとかなり違い、全体として後発のA6の装備の充実ぶりが印象的だ。

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

アウディ A6の最新自動車ニュース/記事

アウディのカタログ情報 アウディ A6のカタログ情報 アウディの中古車検索 アウディ A6の中古車検索 アウディの記事一覧 アウディ A6の記事一覧 アウディのニュース一覧 アウディ A6のニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる