欧州プレミアムBセグメント 徹底比較(4/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:茂呂幸正
アウディブランドに期待されるもの
2010年には日本での新車登録台数が過去最高をマークしたほどで、アウディのブランドイメージは、ここ数年で飛躍的に高まってきた。
そんな中で新たに世に送出されたA1は、こんなアウディが欲しいと思っていた人も少なくないであろう、まさに待望の1台といえる。
まず、デザインのまとまりがよい。そして、サイズが小さくなっただけで、アウディブランドに期待されるクオリティ感やドライブフィールはしっかり持ち合わせている。
スタート価格が300万円を下回ったことも大きく、購入を検討する人も少なくないと思われるが、ただし車両価格の289万円で手に入るのは、MMIこそ標準装備されるものの、ほぼ「素」に近い状態。
A1が持つ本来のプレミアムな雰囲気を味わいたいのであれば、できるだけオプション装備をたくさん付けたいところだ。
ところで、ライバルはMINIと公言しているようだが、使い勝手やキャラクターはかなり異なっており、実際に迷う人はそれほど多くないのではという気もするところだ。
実用性とスポーツ性を両立
登場以来、ポロ全体として比較的順調に受注を続けている。
そんな中で、約1割のシェアを狙うというGTIは、すでに確立されたVWブランドという安心感のもと、ポロの高い完成度のGTIというキャラクター性や趣味性などと、スイートスポットにはまる要素を多分に持ったクルマである。
このクラスでこれほど実用性とスポーツ性の両面をハイレベルに併せ持ったクルマなど、ちょっと思い当たらない。
これほど高性能でありながら、あまり気難しいところもなく、普通に使えるところもよい。価格帯が似たところにあり、クルマとしての成り立ちも少なからずかぶるアウディA1に対しては、非常に悩ましいところだが、ドア数の違いを抜きにしても、使い勝手の面ではポロGTIがあらゆる面で便利と考えていいだろう。
また、エンジン性能はポロGTIの圧勝である。あとは、VWとアウディというブランドの格の違いにどれだけこだわるかだろう。
A1のクオリティ感は非常に高いが、ポロGTIだってかなりのものだ。
人気のヒケツはデザインにつきる
登場以来ずっと月販1000台オーバーをほぼコンスタントにマークし、2010年も1万1000台あまりが日本で販売されたMINI。
その人気のヒケツは、とにかくデザインにつきる。ライバルとして想定される車種が、いかに実用性で上回り、走りで勝り、価格に割安感があろうとも、このデザインに魅せられたファンの心までは変えることはできないはずだ。
今ならスペースが必要な人にはクラブマンやクロスオーバーといった選択肢もある。MINIファミリーの基準となる3ドアハッチバックモデルも、性能向上を図り、アイドリングストップ機構を追加し、ただでさえ豊富な内外装のコーディネートのバリエーションをさらに拡大するなど、商品力の強化に抜かりはない。
これまでMINIが独走してきたプレミアムコンパクト市場に、A1が登場したことでどのような変化が表れるのか、非常に興味深いところである。
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