N-BOXの使い勝手や先代からの進化は? 専門家が内外装と注意点を徹底レビュー

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:茂呂 幸正/本田技研工業/MOTA編集部
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日本一売れている軽自動車、ホンダ N-BOX。購入を検討する際、カタログの数字だけでは分からない「実際の使い勝手」や「乗り心地」が気になりませんか?

この記事では、カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが独自の視点で現行型N-BOXを詳しくレビューします。

標準モデル・カスタム・ジョイで異なる個性的なデザインや「進化した内装の質感」「後席の座り心地」、そして「先代モデルから乗り換える際の思わぬ注意点」まで徹底解説。プロならではの評価をまとめました。

目次[開く][閉じる]
  1. N-BOXとは? 概要とラインアップ構成
  2. N-BOXのレビュー・試乗による評価
  3. エクステリア(外観)|標準・カスタム・ジョイで異なる個性的なデザイン
  4. インテリア(内装)|メーター位置の変更で視界が劇的に向上
  5. シート|後席の快適性とジョイ専用の撥水素材に注目
  6. 荷室・収納|自転車の積みやすさや、ジョイの「くつろぎ空間」に注目
  7. 先進安全機能|近距離衝突軽減ブレーキなどを装備
  8. エンジンやプラットフォーム、ボディサイズは先代と同様
  9. 先代型から現行に乗り換える際の注意点
  10. まとめ:価格と実用性のバランスが光る優秀な一台

N-BOXとは? 概要とラインアップ構成

ホンダ N-BOXは、軽自動車クラス最大級の室内空間を持つ軽スーパーハイトワゴンです。ファミリーカーから日常の足まで幅広い層に支持されています。現行型(3代目)は2023年10月に登場しました。

ラインアップは、シンプルで親しみやすい「スタンダード」、スタイリッシュな高級感が特徴の「カスタム」、そして2024年に加わったアウトドア向けの新シリーズ「ジョイ」の3種類で構成されています。

価格帯はグレードにより異なり、スタンダードの173万9100円からカスタムの上位グレードの247万5000円まで幅広く設定されています。

シリーズ価格帯(FF)こんな人におすすめ

スタンダード

173万9100円〜

毎日の使いやすさを重視する方

カスタム

192万3900円〜

外観の高級感やリセールを重視する方

ジョイ

189万9700円〜

アウトドアや週末レジャーを楽しみたい方

N-BOXのスタンダード・カスタム・ジョイの違いや、おすすめグレードの比較は以下の記事で詳しく解説しています。

N-BOXのレビュー・試乗による評価

外観

4.0

★★★★☆

内装・居住性

5.0

★★★★★

走行性能

3.0

★★★☆☆

運転のしやすさ

4.0

★★★★☆

乗り心地

4.0

★★★★☆

燃費

4.0

★★★★☆

価格の割安度

4.0

★★★★☆

N-BOXの良い点

・前後席ともに居住性が快適で内装も上質

・荷室が広く自転車の積載性をさらに向上している

・近距離衝突軽減ブレーキなど安全装備を一層充実させた

× N-BOXの気になる点

・マイルドタイプを含めてハイブリッドが用意されない

・スタンダードに設定された割安なターボが廃止された

エクステリア(外観)|標準・カスタム・ジョイで異なる個性的なデザイン

N-BOXの外観デザインは、先代型と同じくスタンダードとカスタム、そして新たに加わったジョイに分けられます。

N-BOXスタンダードの外観

スタンダードのフロントマスクに注目してみましょう。先代型と同様、ヘッドランプは丸型にデザインされています。またフロントグリルも変更されており、小さな丸い穴がたくさん空いた形状です。

N-BOXカスタムの外観

N-BOXカスタムのフロントグリルは光沢のあるブラックで、見る時の角度によって陰影が変わる緻密な造形です。

開発者によると「スタンダード、カスタムともに、威圧感の生じるデザインにはしたくなかった」とのことで、カスタムも先代型に比べると少し控え目な表情になっています。

N-BOXジョイの外観

2024年に登場したN-BOXジョイは「みんなが気楽に使えること」がコンセプト。丸型ヘッドランプを生かした親しみやすい表情に、専用バンパーやドア下部のガーニッシュを組み合わせてSUVらしさを表現しています。さらに、ルーフをブラックにした2トーンカラーが豊富に用意されているのも特徴です。

インテリア(内装)|メーター位置の変更で視界が劇的に向上

N-BOXの内装は、インパネが大きく変わりました。先代型はメーターを高い奥まった位置に装着して、視線移動を抑えていましたが、小柄なドライバーには前方が見にくく圧迫感も生じていました。

そこでN-BOXのメーターは、ステアリングホイールの奥側に装着する一般的な形状に改めています。インパネの上面を平らに仕上げ、前方視界をスッキリさせました。

インパネに装着されるトレイの色彩はシリーズによって異なり、スタンダードが家屋の壁材やコルクのような明るい質感なのに対し、N-BOXカスタムやN-BOXジョイは深みのあるストーンカラーを採用し、落ち着いた雰囲気に仕上げられています。

シート|後席の快適性とジョイ専用の撥水素材に注目

N-BOXの車内の広さは、前述の通り先代型とほぼ同じですが、後席の座り心地は改善されています。

先代型は座面の柔軟性が乏しく、座り心地と体の支え方に不満を持つ方もいましたが、N-BOXの後席は座り心地がしなやかになり、腰の安定性も向上しました。

また、新シリーズの「ジョイ」では、汚れに強い撥水ファブリックを用いた明るいチェック柄のコンビシートを採用。遊び心のあるオシャレな空間になっています。

荷室・収納|自転車の積みやすさや、ジョイの「くつろぎ空間」に注目

N-BOXの収納設備は進化しており、グローブボックスの容量は先代型の約2倍になりました。荷室の左右に装着された収納設備もサイズを拡大して、中に入れた小物類が見やすくなっています。

荷室の広さも注目されます。後席の背もたれを前側に倒すと、座面も連動して下がり、大容量の荷室に変更できます。

この機能は先代型と同じですが、現行型では広げた荷室の床にヘコミを設けました。自転車を積む時、この部分に車輪を乗せると積みやすく、積んでいる自転車が倒れにくい配慮もされています。

一方で「ジョイ」の荷室は他のシリーズと少し毛色が異なります。後席の背もたれ背面から荷室にかけてチェック柄のフロアが広がっており、シートを倒すとフラットな小部屋のような空間が出現します。公園の駐車場でランチを食べたり、足を伸ばしてくつろいだりといった新しい使い方ができるのが魅力です。

先進安全機能|近距離衝突軽減ブレーキなどを装備

N-BOXのホンダセンシングも進化しており、車両に近い部分の衝突事故を防ぐ近距離衝突軽減ブレーキ、急アクセル抑制機能を新たに採用しています。

エンジンやプラットフォーム、ボディサイズは先代と同様

N-BOXのエンジンやプラットフォームなどの主要部分は先代型と共通です。

軽自動車なので全長と全幅は規格枠いっぱいの寸法で、これも先代型と同様です。以前からN-BOXは車内の広さを最大限度に追求してきたので、外観や車内の広さも先代型に似ています。

先代型から現行に乗り換える際の注意点

先代型からN-BOXに乗り換える際に注意したいのは、バリエーションの縮小です。助手席を57cm前後に動かせるスーパースライドシート仕様と、スタンダードのターボは廃止されました。

開発者は廃止の理由を「売れなかったから」と述べていますが、スタンダードのターボは、装備内容と価格に問題がありました。

先代N-BOX ターボの正味価格(実際の価格)はNA(ターボがないノーマルエンジン)仕様からプラス7万円程度と割安だったのにも関わらず、サイド&カーテンエアバッグや右側スライドドアの電動機能を合わせて装着したことで、先代N-BOX Lターボグレードの価格はノーマルエンジンのLグレードに比べて約20万円高かったのです。

そして先代N-BOXの場合、ターボの駆動力はノーマルエンジンの1.6倍に増えますが、WLTCモード燃費は5%しか悪化しません。

現行型のデザインコンセプトは「威圧感の生じるデザインにはしたくない」というもので、これを明確に反映させた本命はスタンダードでしょう。背の高い軽自動車にとってターボは効率価格が良いにもかかわらず、力をいれたスタンダードからターボが廃止されたのは残念です。

スタンダードのターボも、装備と価格のバランスを見直して残すべきでした。グレードの選択肢が狭まった点に注意しましょう。

まとめ:価格と実用性のバランスが光る優秀な一台

今回は、現行型N-BOXの使い勝手から、外観・内装の進化ポイントまで詳しくレビューしました。

先代にあったターボの廃止など乗り換え時の注意点はありますが、進化した内装の質感や、しなやかになった後席の座り心地、そして新たに加わったN-BOXジョイの遊び心など、現行型N-BOXはどのシリーズを選んでも高い満足度が得られる一台です。

グレードごとの価格や装備の違いについては、ぜひ別記事も参考にしながら、ご自身のライフスタイルに最適な一台を選んでみてください。

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【あわせて読みたい】おすすめグレードや高く売るコツをさらに深掘り!

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【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:本田技研工業/MOTA編集部】

ホンダ/N-BOX
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新車価格:
173.9万円247.5万円
中古価格:
14万円472.8万円

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

MOTA編集部
監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

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