50万高いハリアーのほうが実はお得!? トヨタ ハリアーの残価やランニングコストをマツダ CX-5と比較してみた!
- 筆者: MOTA編集部
2020年6月に発売されたトヨタのSUV「ハリアー」の人気が、2021年に入っても維持し続けている。2021年2月の1ヶ月で8006台を販売。軽自動車を除いた販売ランキングでは総合5位に位置している。同月2589台を販売し、24位にランクインするライバルのマツダ CX-5との違いはどこにあるのだろうか。残価やランニングコストなどを通してその強さを検証してみた。
5年後の残価率はトヨタ ハリアー圧勝だった!
今回比較対象としたのは、プレミアムSUVのライバル2車種、トヨタ ハリアーとマツダ CX-5だ。
トヨタ ハリアーはガソリンモデルとハイブリッドモデルが選べるが、低燃費で人気のハイブリッドを選択。
グレードは、最上位の次に位置する「ハイブリッド G Leather Package」[FF](430万円)とした。
対抗車はマツダ CX-5。
複数のエンジンラインナップがあるが、こちらも一番人気のクリーンディーゼルを選択。こちらは最上級グレード「XD L Package」をベースにした最も高額な特別仕様車「XD Exclusive Mode」[FF](380万500円)とした。
CX-5は最上級グレードだが、ハリアーよりもそもそも約50万円も安く、買い得感がある。
60回払いの場合、5年後の残価率はいくらか
高額な新車を買うユーザーの多くが利用するオートローン。中でも近年、残価設定型オートローン(クレジット払い)の利用者数が増えているという。
これは、あらかじめ設定した期間(3年や5年)の残存価値(予想下取り価格)を据え置き、残りの金額を分割払いする仕組みだ。通常のクレジットよりも、月々の支払いを抑えることが出来る。
ここではトヨタ ハリアーとマツダ CX-5の残価設定ローンをシミュレーションし、5年後の残価率を調べてみた。残価率は残価を新車価格(税抜)で割った割合となる。
トヨタ ハリアー 5年後の残価率は47.3%!
<5年後の残価率は47.3%>
■トヨタ ハリアー ハイブリッド G Leather Package[FF/ハイブリッド] 430万円(消費税込)
[残価設定型クレジット(5年・60回) 内訳]割賦元金:435万5000円/月々:5万3100円×58回(初回:5万4648円)/最終回支払額(残価:予想下取り価格):184万9000円
※実質年率:4.0%/分割手数料:62万8448円/60回払い/頭金無/ボーナス払い無/トヨタ ホームページ MyTOYOTAにて計算(2021年4月3日現在調べ)
マツダ CX-5 5年後の残価率は35%!
<5年後の残価率は35%>
■マツダ CX-5 XD Exclusive Mode[FF/クリーンディーゼル] 380万500円(消費税込)
[残価設定型クレジット(5年・61回) 内訳]割賦元金:380万500円/月々:4万9613円×59回(59回目は4万9596円)/最終回支払額(残価:予想下取り価格):120万9000円
※実質年率:2.99%/分割手数料:38万5263円/61回払い/頭金無/ボーナス払い無/マツダファイナンス ホームページ(マツダスカイプラン)にて計算(2021年4月3日現在調べ)
50万円の価格差も残価率の違いでほぼ帳消しに!?
ここで注目したいのは月々の支払額だ。車両本体価格では50万円の差があったうえ、マツダは低金利の2.99%、トヨタは4.0%だ。にも関わらず月額は3000円強しか変わらない。
最終月の支払額(残価)はトヨタの184万9000円(残価率47.3%)に対し、マツダは120万9000円(35%)。マツダも決して悪い数値ではないのだが、鉄板人気のハリアーにはかなわなかった。
どっちがお得!? トヨタ ハリアー ハイブリッド vs マツダ CX-5 ディーゼルのランニングコスト
続いては、トヨタ ハリアーとマツダ CX-5のランニングコストを計算する。年間走行距離を1万キロと想定し、年間の燃油代コストを算出した。WLTCモード燃費の数値を基に、レギュラーガソリン価格を150円、軽油を130円で計算する。
トヨタ ハリアー 5年間の燃料代は約33万円!
トヨタ ハリアー ハイブリッド G Leather Package[FF/ハイブリッド]の燃費22.3km/L[WLTCモード燃費]で、年間1万キロ×5年分の燃油コストを計算すると約34万円となる。
マツダ CX-5 5年間の燃油代は約37万円!
マツダ CX-5 XD Exclusive Mode[FF/クリーンディーゼル]の燃費は17.4km/L[WLTCモード燃費]で、5年間の燃料コストは約37万円となる。
トヨタ、強し! ハリアーハイブリッドの低燃費ぶりにびっくりだ。低コストだった軽油代も年々高騰しており、ディーゼルのお得感がやや薄れてきた。
安全は互角! トヨタ ハリアー ハイブリッド vs マツダ CX-5 ディーゼルの先進運転支援装備を比較
最後は安全。先進運転支援機能についても比較してみよう。
詳細は表のとおりだが、ほぼ同等の性能となった。衝突被害軽減ブレーキは両車とも夜間の歩行者検知機能を備えている。ただしマツダの場合、昼間の自転車検知機能の記載がない点のみ注意が必要だ。
結論! トヨタの強さが浮き彫りに
残価率は、将来の中古車相場予想が反映される。1997年の初代デビュー以来、4世代に渡り造り続けられてきたハリアーは、長年リセールバリューの高いクルマとして輝き続けてきた。そうした実績が、残価率の高さでも証明された。
ライバル車が対抗するためには、新車の価格戦略のみならず、中古車市場における相場維持も含め幅広い策を練らないとならなさそうだ。
[筆者:MOTA編集部]
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