コンパクトクロスオーバーSUV 徹底比較(1/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:茂呂幸正
SUVの利便性と乗用車の快適性を併せ持ったクロスオーバーSUV(「CUV」とか単に「クロスオーバー」ともいう)は、世界中で今日のSUVの主流となっている。
少し前まで大型化、高級化が進んでいたSUVだが、昨今のエコへの気運の高まりから、ダウンサイジング(ボディサイズのコンパクト化やエンジンの小型化)を志向した車種が相次いで登場している。
そこで今回は、登場して間もないRVRを中心に、このカテゴリーの先駆者であるデュアリスとSX4という、3台それぞれの実力をチェックしたいと思う。
RVRという車名のモデルはかつても存在したが、2010年2月に復活したRVRは、アウトランダーの弟分というべきコンパクトクロスオーバーSUVとなった。プラットフォームを共有しながらも、全長を縮めるとともに、低価格を実現。「E」「M」「G」という3グレードをラインアップする。価格帯は178万5,000円~244万9,650円。
デュアリスは2007年5月に日本発売。「キャシュカイ」の名で販売される欧州を主体としたモデルで、もともとイギリスで生産した車両が日本でも販売されていたが、2008年より国内生産となった。「20S」と「20G」の2グレードをラインナップする。
2009年9月の一部改良で、内外装の設定が変更されるとともに、カーナビが最新仕様とされた。また、「20G FOUR」グレードをエコカー減税に適合させている。価格帯は208万4,250円~250万4,250円。
SX4は、スズキとフィアットの共同開発によるモデルで、デビューは2006年7月。
2リッターエンジン搭載車や、アウトドアイメージのグレードを追加設定するなど、発売後しばらくはバリエーションの拡充が図られていたが、2009年5月にラインナップを整理。1.5リッターエンジン搭載車のみとなり、グレードは「1.5G」「1.5XG」の2つに絞られた。
その際、1.5リッターエンジンの動力性能を向上させると同時に、ラゲッジスペースの使い勝手を高めるなど、内外装の仕様の充実を図っている。価格帯は165万9,000円~186万9,000円。
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