プリウス/ゴルフ/アクセラスポーツを徹底比較 ~注目の最新ミドルサイズハッチバック~(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正・和田清志
各メーカーを代表するミドルサイズハッチバックを徹底比較
今、最も注目されているクルマはトヨタ プリウスだろう。
4代目となる新型プリウスは2015年12月9日に発売され、同月と2016年1月は、登録台数(軽自動車の届け出台数を含む)のナンバーワンになった。2月中旬時点の納期は3~9か月かかる見込みで、しばらくは国内販売のトップを守るだろう。
ちなみに現行プリウスの発売後1か月の受注台数は10万台だが、2009年に発売された先代モデルは18万台であった。先代はトヨタディーラー全店での取り扱いに移行した最初のモデルで、割安な価格も話題になった。
先代モデルに比べると新型の受注状況は大人しいが、人気車であることにかわりはない。
プリウスは当然ながら「ハイブリッド」のイメージが強く、既存のカテゴリーに分類しにくい面がある。表現を変えれば競争相手が不在で、セダンからミニバンまで、さまざまなクルマのユーザーがプリウスに代替えしている。そこが強みでもあるが、ほかの車種と同じようにボディタイプで区分すれば、ミドルサイズの5ドアハッチバックに属する。
そこで今回は、同じジャンルのフォルクスワーゲン ゴルフ、マツダ アクセラスポーツと比べたい。
ゴルフは主力エンジンとして1.2リッターと1.4リッターのガソリンターボを搭載しており、アクセラスポーツは2.2リッターのクリーンディーゼルターボに特徴がある。
3車種ともミドルサイズの5ドアハッチバックだが、注目のパワートレーンはハイブリッド/小排気量のガソリンターボ/クリーンディーゼルターボと、それぞれ異なるわけだ。
日本市場の売れ筋ジャンルは軽自動車とコンパクトカーだが、海外ではミドルサイズハッチバックの人気が高い。プリウス/ゴルフ/アクセラスポーツの3車種は、国際的に見るとトヨタ/VW/マツダの代表車種でもある。
この3車種を比べると、各メーカーが商品開発に取り組む考え方の違いも見えてくるだろう。
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