シビックタイプR/WRX/フェアレディZを徹底比較 ~優れた走行性能が魅力のスポーツモデル~(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正・和田清志
頑張れば手が届く!高性能モデルを徹底比較
最近はクルマが生活のツールになったといわれるが、運転の楽しいスポーティーカーの需要が減ったわけではない。むしろメーカーが過剰に反応して、新型車の投入が軽自動車やミニバンに偏っている印象を受ける。その結果、スポーティーカーの選択肢が少数になり、「欲しいクルマが見当たらない」悪循環に陥っているようだ。
そこで今回は、走行性能の優れた3車種を取り上げたい。最高出力は300~340馬力で、価格は350~430万円になる。
国税庁のデータによると、民間企業に勤める人に支払われた平均給与は、2014年には415万円であった。ピークは1997年の467万3000円で、そこからほぼ一貫して下降を続けている。底値はリーマンショックの打撃を受けた2009年の405万9000円だ。アベノミクスといわれながら、今でも2008年以前の水準には戻っていない。
なので今回取り上げるクルマの価格は、民間企業の平均給与とほぼ同額。無理をしないで購入できるユーザーの多くは、クルマ好きの中高年齢層だと思うが、長年にわたり一生懸命に働いてきた自分への「ご褒美」にはピッタリだろう。
この内、ホンダ シビックタイプRはイギリスの工場で生産される輸入車で750台の限定販売とした。2015年10月29日から11月23日まで、インターネットのホームページ上で申し込みを受け付け、抽選を行って「商談のできる権利」を決定している。
ディーラーによると「10倍以上(約1万件)の申し込みがあったが、商談期間(2015年12月4日から2016年1月17日)にキャンセルが生じる可能性もある。この時には抽選に漏れた人を繰り上げるらしい」とのことだ。
基本的な話として、すべての希望者がシビックタイプRを買えるようにするのが当然だろう。期間を決めて商談を行い、成約件数に合った台数を輸入すれば良い。抽選とはいえ、顧客を選別する売り方は不親切で失礼だ。
またインターネットを使って商談の希望者を受け付けたのも疑問。ディーラーに出向かず、セールスマンとも顔を合わせなければ「取り敢えず申し込んで、当選したら考えれば良い」という気持ちにもなるだろう。
なので今後の展開がどうなるか分からないが、現時点でシビックタイプRは「買えないクルマ」になっている。「それなら記事にしても意味がないだろう」という読者諸兄のご批判も分かるが、関心の高いクルマだと思うので改めて取り上げる次第だ。売り方に問題はあるが、シビックタイプRに罪はない。
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