スズキ ハスラー vs ホンダ N-WGN カスタム どっちが買い!?徹底比較(2/3)

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:スズキ株式会社/本田技研工業/茂呂幸正
スズキ ハスラー vs ホンダ N-WGN カスタム どっちが買い!?徹底比較
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【スズキ ハスラー vs ホンダ N-WGN カスタム エクステリア対決】

スズキ ハスラーホンダ N-WGN

まずは外観を比べる。ハスラーはSUV指向の軽自動車とあって、アンダーガード風の樹脂パーツを装着した。対するN-WGN カスタムは、鋭角的なフロントマスクにエアロパーツを組み合わせて、背の高い上級軽自動車の代表という感じ。エアロミニバン風でもある。

ボディサイズは、全長と全幅は軽自動車とあって規格枠ギリギリの同サイズ。全高はハスラーが1665mm、N-WGN カスタムも1655mmだからほぼ同じだ。

ただしホイールベース(前輪と後輪の間隔)は、N-WGN カスタムが軽自動車では最長の2520mm、ハスラーはスズキ「ワゴンR」などと同じ2425mmだから、N-WGN カスタムが95mm上まわる。

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最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)も異なり、ハスラーは2WDが180mm、4WDは下まわりの造りが異なるために175mmとなる。SUVとあって余裕を持たせ、デコボコも乗り越えやすい。SUVであることをアピールする上でも重要なセールスポイントだ。N-WGN カスタムは150mmになる。

タイヤサイズも違う。ハスラーは全車が15インチの165/60R15。N-WGN カスタムは14インチの155/65R14が基本で、ターボパッケージのみ15インチの165/55R15を選べる。 ハスラーの165/60R15は、軽自動車では珍しいサイズだ。ソリオなどのコンパクトカーには見られるが、軽自動車のタイヤでは外径が大きい。なのでこのタイヤはハスラーの装着を前提に新開発された。

視線に影響するサイドウインドウの下端の位置はどうだろう。両車とも軽自動車としては少し高い。小柄なドライバーはクルマに潜り込んだ印象になるので、視界を確認した方が良い。ボディ後端のピラーも両車ともに太めだ。外観のイメージは異なるが、視界には似通った面がある。

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【スズキ ハスラー vs ホンダ N-WGN カスタム インテリア対決】

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インパネはN-WGN カスタムがATレバーやエアコンのスイッチを少し高い位置に装着して操作性を向上させた。ハスラーの配置はオーソドックスだが、デザインは面白い。エアコンの吹き出し口の上下はパイプ状になり、ホワイトやオレンジで塗装された樹脂パネルが串刺しになったように見える。新しい建築物などを連想させ、クルマのインパネとしては斬新だ。

そしてハスラーのインパネ表面にはシボ(模様)が入らず、ツルツルに仕上げた。なのでシールなどを貼ることも可能。ディーラーオプションには、インパネとドアトリムのデカールも用意されている。

フロントシートは両車ともサイズを十分に確保した。座り心地はN-WGN カスタムが快適だ。というのも、ハスラーのシート生地はファブリックなのだが、あまり伸縮しないタイプ。突っ張ったところがあり、体の受け止め方がいまひとつ柔軟性に欠ける。加えて体が少し滑りやすく、ホールド性はイマイチだ。

ハスラーはシートの縁にパイピングを施してオシャレだが、座面の柔軟性が乏しいこともあり、細いパイプが膝の裏側に当たりやすい。少しクセのある座り心地だから、試乗車などで確認して欲しい。

対するN-WGN カスタムは、フロントシートに柔軟性を持たせて快適だ。ホールド性も満足できる。リア側は座面のボリューム感がいまひとつで、座面の角度も水平に近い。なのでホールド性はもう少し高めたいが、座り心地のクセはあまり感じない。無難なリアシートともいえる。

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【スズキ ハスラー vs ホンダ N-WGN 装備・機能対決】

スズキ ハスラー
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リア側の足元空間は両車ともに広い。身長170cmの大人4名が乗車して、リアシートに座る同乗者の膝先空間は、N-WGN カスタムが握りコブシ3つ少々。ハスラーも3つ分になる。足元空間の広さを競えばN-WGN カスタムが広いが、実用的にはハスラーでも十分。Lサイズセダンが握りコブシ2つから2つ半なので、3つ分あればゆったりと座れる。

シートアレンジはハスラーが多彩だ。基本的にはワゴンRと同じ造りだから、リアシートのバックレストを前に倒すと座面も連動して下降。フラットで広い荷室に変更できる。N-WGN カスタムはバックレストを単純に前へ倒すだけなので、広げた荷室に床に段差ができる。

スズキ ハスラー
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リアシートのスライド機能もハスラーは左右独立式。N-WGN カスタムは左右一体式だ。ハスラーであればチャイルドシートを装着した左側は前に寄せて運転席に座る親との距離を近づけ、右側は後方にスライドさせて大人がゆったり座る使い分けが行える。N-WGN カスタムにはできない。

その半面、N-WGN カスタムは、リアシートの下側に傘や靴を収納できる大型のトレイを装着した。燃料タンクをフロントシートの下に設置するため、リアシートの下側が空間になるためだ。

もっとも、ハスラーも収納設備で負けてはいない。助手席の前側には、上からアッパーボックス/トレイ/グローブボックスが装着される。助手席の下側にも大容量のアンダーボックスが備わる。助手席のバックレストは水平になるまで前側に倒れるため、長尺物も積みやすい。水平になった助手席の背面をテーブルとして使えることもメリットだ。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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