フォード 新型 フィエスタ1.0 EcoBoost(エコブースト) 試乗レポート／石川真禧照 (画像No. 49 )

Ford Fiesta 1.0 EcoBoost(フォード フィエスタ 1.0 エコブースト)
ボディカラー：(左)ブルーキャンディメタリック／(右)ホットマゼンタメタリック

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)[ボディカラー：ホントマゼンタメタリック]
初代モデルが1976年に登場して以来、世界累計1500万台以上を生産したフォード フィエスタ。一時期中断していた日本への導入が、新しい「フィエスタ 1.0 エコブースト」によって2014年2月1日より再び開始する。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)[ボディカラー：ホントマゼンタメタリック]
日本仕様の新型フィエスタはドイツ・ケルン工場で生産される。このほかブラジル・メキシコ・タイ・インド・中国で生産され、世界各国に送り出される。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)[ボディカラー：ホントマゼンタメタリック]
米・Polk社調べによれば、2012年の世界車名別販売台数の第6位に「フォード フィエスタ」がランクインした。これはBセグメントカーとしては世界1位。年間72万台以上が生産された。ちなみに同調査で世界No.1となったのはご存知「フォード フォーカス」。102万台余りを生産しており、フォードの2台だけで174万台以上を生産したことになる！

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)[ボディカラー：ホントマゼンタメタリック]
フォードのグローバルデザイン言語「キネティック・デザイン」がさらに進化し、新型フィエスタにも反映されている。特に特徴的なのはこのフロントマスクだ。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)[ボディカラー：ホントマゼンタメタリック]
ボディサイズは全長x全幅x全高：3995x1720x1475mmと非常にコンパクト。だが写真の通り強い存在感があり、かつ走りの性能をも予感させてくれる優れたデザインを与えられ、ライバルとはひと味もふた味も違った魅力で溢れている。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)[ボディカラー：ホントマゼンタメタリック]
ホイールベースは2490mm。サイドから見たフォルムも、コンパクトな中にスポーティさが表現されている。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)[ボディカラー：ホントマゼンタメタリック]
日本仕様の新型フォード フィエスタは「スポーツ・ボディキット」(エアロパーツ)が与えられ、16インチアルミホイールと相まってスポーティな仕上がりとなっている。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)[ボディカラー：ホントマゼンタメタリック]
フロント周りと共通性をもたせ、リア周りにも台形モチーフを取り入れた。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)[ボディカラー：ホントマゼンタメタリック]
新型フィエスタを強く印象付ける台形フロントグリルやシャープなヘッドランプ。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)[ボディカラー：ホントマゼンタメタリック]
フォードが「レーザーカットデザイン」と呼ぶシャープな形状のヘッドランプ。スモールランプにはLEDが採用されている。なお日本仕様ではオートライト機能が標準装備される。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)[ボディカラー：ホントマゼンタメタリック]
わずか4m弱のコンパクトなボディサイズとは思えないクラスレスな雰囲気がフィエスタにはある。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)[ボディカラー：ホントマゼンタメタリック]
新世代キネティックデザインを象徴する台形グリル。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)[ボディカラー：ホントマゼンタメタリック]
「フィエスタ(Fiesta)」とはスペイン語で「祭り・祭日」を表す言葉。運転して楽しく、乗員が気持ちよく乗れるクルマであること、フォードとフィエスタでFの頭文字が韻を踏んでいること、さらには初代モデルが当初スペインのバレンシア工場で生産されたことを祝う意味合いもあったという。ヘンリー・フォードII世会長(当時)が命名したとされる。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)[ボディカラー：ホントマゼンタメタリック]
ターボチャージャー、直噴、吸排気独立可変バルブタイミングなどの技術が搭載された「EcoBoost」ガソリンエンジンを搭載する。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)[ボディカラー：ホントマゼンタメタリック]
ウィンカー内蔵のドアミラーは電動格納式。寒冷地でも嬉しいヒーテッド機能付だ。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)[ボディカラー：ホントマゼンタメタリック]
兄貴分のフォードフォーカスにも似た印象のリアゲート周り。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)[ボディカラー：ホントマゼンタメタリック]
リアコンビランプもかなり凝った造形。フォードのキネティックデザインにかける強い思いが感じられる。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)[ボディカラー：ホントマゼンタメタリック]
日本仕様にはリアスポイラーが標準装備される。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)[ボディカラー：ホントマゼンタメタリック]
立体的な造形であることが分かるショット。廉価なコンパクトカーだからといって、デザインに対する妥協という文字はフォードには一切ないようだ。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)[ボディカラー：ホントマゼンタメタリック]
フォーカスやクーガに続き低速時自動ブレーキシステム「アクティブ・シティ・ストップ」がフィエスタにも標準装備される。なおフロントワイパーも雨滴感知式で、降雨量に応じて自動的に作動スピードを調整してくれる。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)[ボディカラー：ホントマゼンタメタリック]
インナーキャップがない「イージー・フューエルシステム」をフォーカス同様に採用。給油ノズルを直接差し込むことが出来る。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)[ボディカラー：ホントマゼンタメタリック]
ラリーカーを思わせるデザインの16インチアルミホイールと組み合わされるタイヤサイズは195/45R16。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
搭載されるのは1.0リッター 直列3気筒 DOHC EcoBoost 直噴ガソリン インタークーラー ターボエンジン。最高出力100ps(74kW)/6000rpm、最大トルク17.3kg-m(170N･m)/1400-4000rpmと、3気筒 1.0リッターながら、1.6リッターエンジン車並みの性能を誇る。燃費も17.7km/L[JC08モード]と十分な環境性能を誇る。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
エクステリア同様に、兄貴分の「フォーカス」との共通性も感じられるインテリア。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
エクステリア同様にスポーティさを意識した造形とした。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
質感も高い新型フィエスタのインテリア。ステアリングホイールはもちろん本革巻だ。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
新型フィエスタには、運転席のニーエアバッグほか、合計7つのSRSエアバッグシステムを標準装備し、乗員の安全を確保。高剛性ボディと相まって、欧州「EURO NCAP」においても5つ星の最高評価を得ている。ダッシュボードにはソフトな質感の素材を使用する。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
スポーティさを強調するメーターフードの形状。ブルーのメーター照明はフォード車共通だ。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
ステアリングホイール上には左右に各種のコントロールスイッチなどの操作系が効率的に配されている。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
ステアリング左には「SYNC」(フォード独自のドライバーコネクトテクノロジー)用のコントロールスイッチやオーディオスイッチを配置。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
ステアリング右にはオートスピードコントロール(クルーズコントロール)の操作スイッチが配置される。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
キーをかばんなどに入れたまま操作できる「スマート・キーレスエントリー＆フォード・パワースタート」を装備する。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
フォーカスなどに続き、フォード独自のドライバーコネクトテクノロジー「SYNC」が採用されたセンタークラスター周り。ピアノブラックのパネルの質感も高い。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
4.2インチディスプレイは「SYNC」などの各種車両情報のほか、リアビューカメラの映像も写される。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
オーディオはSONY製8スピーカープレミアムサウンドシステムを搭載。SYNCの機能と相まってデジタル音楽プレーヤーなどのデジタル機器と、BluetoothやセンターコンソールのUSBなどで接続・連携操作が可能となっている。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
エアーコンディショナーはフルオート式。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
トランスミッションはゲトラグフォード製デュアルクラッチトランスミッション「6速 PowerShift」を採用する。Sポジションに入れ、シフトノブのスイッチ操作をすると、マニュアルモードも可能だ。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
USBやAUX接続が可能なポートはセンターコンソール奥に用意される。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
オートヘッドライトも装備される新型フィエスタ。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
センターコンソールのカップホルダーはレッドカラーのアンビエント・ライティングでほのかに照らされる。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
運転席のドアインナー周り。パワーウィンドウや電動ミラーの操作系が機能的に集約されている。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
フォードの世界戦略車とあって、コンパクトなボディながらも十分なスペースを確保するフロントシート。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
スポーティなフォルムからは想像出来ないくらい、十分な室内空間を確保したリアシート周り。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
荷室(定員乗車時)の床下にはさらにカーゴアンダーエリアがあり、収納スペースとして使用出来る。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
荷室のフロアボードは取り外し可能で、写真のようにカーゴアンダーエリア(床下収納部)の分、ボードを低く収納することも可能。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
リアシートは60:40の分割可倒式。用途と乗員数に応じて荷室の広さを拡大できる。

フォード 新型 フィエスタ 1.0 エコブースト(Ford New Fiesta 1.0 EcoBoost)
後席を前倒しした状態。この最大時で960リットルと、ひとクラス上の収納スペースを確保する。

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試乗レポートを届けてくれた自動車ライターの石川真禧照(いしかわ まきてる)さんと。