フィアット 500X(チンクエチェント X) 海外試乗レポート/嶋田智之(4/5)

  • 筆者: 嶋田 智之
  • カメラマン:FCAジャパン株式会社
フィアット 500X(チンクエチェント X) 海外試乗レポート/嶋田智之
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チンクエチェントのように”爽快で楽しい”乗り味は健在

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ところがその先入観も、嬉しいことにあっさりと覆された。「500X」はその乗り味までも、しっかりとフィアット「500」一族のベクトルの上に置かれていたのだ。走らせてみたら、爽快で楽しかったのである。

「500X」にはフィアットもかなりチカラを入れているようで、駆動方式はFWDとトルク・オンデマンド式4WDの2種、エンジンは3種類のガソリンと1種類のバイフューエル、2種類のディーゼル、トランスミッションは5速と6速のマニュアル、6速のデュアルクラッチ式、9速のオートマティックという4種が用意されていて、それらの組み合わせで多様なラインナップが形成されている。

その中で日本に導入されることが予想されているのが、142ps/23.5kgmを発揮する1.4リッター+ターボ+マルチエア2に6速デュアルクラッチ・トランスミッションの組み合わせを積むFWDモデル、そして今後加わる予定の190psを発揮する2.4リッター+マルチエア2に9速オートマティックの組み合わせを積む4WDモデル。

今回試乗できたのは、トランスミッションこそ6速マニュアルだったが、140psの1.4リッター+ターボ+マルチエア2を搭載するFWDモデルだった。これが、かなり好印象だったのだ。

街中でもワインディングでも高速道路でも楽しい!

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何せ発進時から街中をゆっくり走るときには、たっぷりとした力強さと粘り強さを発揮してくれて、とても扱いやすかった。トリノ市内の混み合う幹線道路のゴー&ストップや、うっかり分け入ってしまった路上駐車だらけの細くゴチャつく裏道でも、全くストレスを感じることがなかった。

アイドリングの状態でクラッチペダルをリリースするだけでスルスルと滑り出すところあたり、1.4リッターという排気量を綺麗さっぱり忘れてしまうほどだ。

そのくせ低速トルク偏重型というわけでもなく、元気よく加速していきたいときには望外に軽やかな吹け上がりを見せてくれて、爽快なフィーリングとともにスピードを上げていく。

郊外のちょっとしたワインディングロードではどこからでも素直に立ち上がるトルクが味方してくれて、かなりいいペースで駆け抜けることができたし、アウトストラーダではあまりヒト様にはいえないような速度域での巡航も楽々こなしてくれた。

もはや小柄とはいえない車体を引っ張っていくには充分な実力の持ち主だし、際立ってスポーティな仕立てのエンジンというわけではないけれど走らせていて妙に楽しいところなんて、まさしくチンクエチェント。このエンジンは、物理的にもイメージ的にも、クルマとのマッチングがとてもいい。

[家族みんなが楽しめる「500X」 日本導入が待ち遠しい・・・次ページへ続く]

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嶋田 智之
筆者嶋田 智之

本人いわく「ヤミ鍋系」のエンスー自動車雑誌、『Tipo』の編集長を長く務め、スーパーカー専門誌『ROSSO』の総編集長を担当した後、フリーランスとして独立。2011年からクルマとヒトに照準を絞った「モノ書き兼エディター」として活動中。自動車イベントではトークのゲストとして声が掛かることも多い。世界各国のスポーツカーやヒストリックカー、新旧スーパーカー、世界に数台の歴史的な名車や1000PSオーバーのチューニングカーなどを筆頭に、ステアリングを握ったクルマの種類は業界でもトップクラス。過去の経歴から速いクルマばかりを好むと見られがちだが、その実はステアリングと4つのタイヤさえあるならどんなクルマでも楽しめてしまう自動車博愛主義者でもある。1964年生まれ。記事一覧を見る

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