中央道の「廃道」をVW サンタナで走る! 昭和を支えた“かつての高速道路”を訪問【昭和の風景を探す旅 VOL.5】

画像ギャラリーはこちら

失われつつある“昭和の景色”を求めて日本を巡る「昭和の風景を探す旅」。第5弾は、これまでの飲食店訪問とは趣向を変えて「昭和時代に使われていた高速道路の廃道」を、これまた昭和のクルマで見てきました。えっ、高速道路に廃止になった道なんて、あるの!?

>>「かつての高速道路」中央自動車道の“廃道”を画像で見る

目次[開く][閉じる]
  1. 昭和の風景を探す旅のアシ、今回は “日産製のドイツ車”サンタナ
  2. いまだに残る、中央道の廃止区間へ
  3. 高速道路だった名残がいっぱい
  4. あの頃きっと、サンタナもこの道を走ったはず……

昭和の風景を探す旅のアシ、今回は “日産製のドイツ車”サンタナ

このコーナーでは、昭和な風景を求めていろいろな場所に出かけていますが、今回の旅のお供は、筆者のもう一台の昭和クルマ、「フォルクスワーゲン サンタナ Xi5アウトバーンDOHC」を連れ出しました。

ご存知の方も多いと思いますが、日産でノックダウン生産していたあのサンタナです。

本国ドイツで昭和56(1981)年にデビューした2代目パサート(B2型)は、ボディバリエーションが5ドアハッチバックとワゴン(バリアント)しかなかったため、セダン版をサンタナとして別に用意。それを日産が、昭和59(1984)年から昭和63年(1988)年まで、座間工場で生産をしていました。「日産車」なので、「M30」という日産らしい型式も持っています。

いまだに残る、中央道の廃止区間へ

東京から中京圏へと至る、東名と並ぶもうひとつの大動脈が中央自動車道(以下、中央道)です。

勾配とカーブが連続することでも知られる中央道は、かつて談合坂サービスエリア界隈で事故や渋滞が多発していました。そこで2003年、上野原IC〜大月IC間で大幅な線形改良・車線増加工事を実施したのです。

このとき、急だったカーブ連続区間約1.5kmが廃止され、現在もその廃道が残っているのです。このような高速道路の廃止は極めて珍しい例です。

>>上野原〜大月間の航空写真【リンク(Google Map)】

※地図上、中央道(E20)に沿って「白頭稲荷」と「勘助本舗」の間あたり、中央道上側のうねうねしているのが廃止区間。

この区間を訪問するには、上野原ICで降りて国道20号に至り、下っていきます。上野原市街を抜け「野田尻」方面への案内が出たら、それを右折します。

道なりに進んでいくと中央道の側道に出ますが、途中で妙な光景が現れます。急に、左側に使われていない道が現れ、しかもその先では、柵で侵入を禁止しています。

そう、ここが廃止区間の東京側の始点です。使用していないこの道こそ、以前の「中央道下り線」。現在使用している側道は、旧上り線を転用したものなのです。

高速道路だった名残がいっぱい

ここから側道=旧上り線は、使用しなくなった旧下り線と並走しますが、このわずか1.5kmほどの区間に、この場所が元高速道路だったことを示す「遺構」がたくさんあり、興味は尽きません。

跨道橋にはいかにも高速道路のそれらしい橋梁名のプレート、道端には廃止前から使用していると思われる、「長い下り坂 速度落とせ」の表示が残ります。

上から眺めても、いかにも高速道路という雰囲気が伝わります。廃止区間の甲府側終点では、現在の中央道とから旧道へのアプローチを見られます。たしかにすごい急カーブだったのだ、と思うことしきりです。

あの頃きっと、サンタナもこの道を走ったはず……

今回、中央道の廃止区間と廃道、そしていまなお残る「当時の中央道下り車線」に立って思ったのは、筆者もこの道(舗装自体)そのものを数えきれないほどクルマで踏みしめていたのだな、という感銘でした。

ぼくは実家の最寄り高速道路が中央道なので、使用頻度がとても高かったのです。幼少時代からぼくが免許を取ったあとも、まずお出かけといえば山梨・長野方面でした。サンタナの前オーナーも東京西部に住んでいたようですので、きっとこのサンタナも幾度となくこの廃止区間を西に向かっていたことでしょう。

当時間違いなく、この廃道を走ったであろう、サンタナ。昭和を支えた大動脈・中央道と、そこに置かれた昭和のクルマも、あの時代を再現するヒトコマとなりました。

[筆者・撮影:遠藤 イヅル]

最後まで読んで頂いた方には超豪華な旅館宿泊のチャンス!

2019年12月17日からMOTAにてリリースされた「ドライブ/宿」企画。

今回は、MOTA厳選宿公開記念として、1組2名さまに抽選で当たる宿泊券プレゼントキャンペーンを実施します。

応募条件は、以下のページからMOTAのメールマガジンに会員登録し、当キャンペーンに応募するだけ。

豪華宿泊券プレゼントキャンペーンのご応募はコチラ

この機会に是非ご応募ください! 中には1泊10万円以上の宿も…!?

どんな宿があるかは、ページ上部右端の「ドライブ/宿」ページで見れるので要チェック!

豪華宿泊券プレゼントキャンペーンのご応募はコチラ

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

MOTA編集部
監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

フォルクスワーゲン サンタナの最新自動車ニュース/記事

フォルクスワーゲンのカタログ情報 フォルクスワーゲン サンタナのカタログ情報 フォルクスワーゲンの中古車検索 フォルクスワーゲン サンタナの中古車検索 フォルクスワーゲンの記事一覧 フォルクスワーゲン サンタナの記事一覧 フォルクスワーゲンのニュース一覧 フォルクスワーゲン サンタナのニュース一覧

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる