【速攻試乗】ダイハツ 新型軽自動車「CAST」[キャスト アクティバ/キャスト スタイル]試乗レポート/渡辺陽一郎(5/5)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:和田清志
見た目の印象からは裏切られる、元気な走り ~キャスト スタイル~
このアクティバに比べ、キャスト スタイルは乗り心地が硬い。バタバタした粗さはないが、路上の細かなデコボコを伝えやすい。その代わり後輪の踏ん張り感が強く、直進安定性も優れているが、もう少し乗り心地を穏やかにして欲しい。
試乗車が装着していたタイヤは、アクティバ/スタイルともに15インチのダンロップ・エナセーブEC300。指定空気圧も240kPaで等しいが、タイヤサイズはアクティバが165/60R15、スタイルは165/55R15で後者の扁平率が低い。
キャストスタイルのタイヤサイズが乗り心地で不利なのは確かだが、体感したのはそれ以上の違いであった。
元気の理由・・・実はムーヴカスタムと共通の足回りだった
そこで開発者に尋ねると、「キャスト スタイルの足まわりとタイヤは、ノーマルエンジン、ターボともにムーヴRSと共通になる。見栄えも考えてタイヤサイズを165/55R15としたので、足まわりの設定も共通化させた。従ってバネレート(スプリングの硬さ)とショックアブソーバーの減衰力はキャスト アクティバを上まわり、なおかつ最低地上高の違いでサスペンションのストローク(足まわりが伸縮する度合い)は少なめになる。その結果、乗り心地と運転感覚に差が生じた」とのことであった。
キャスト スタイルはスエード調のシート表皮などによって内装が上質で、外装にもメッキパーツが備わる。いわば高級路線だから、アクティバに比べると乗り心地が良さそうに感じられる。ところが実際は逆だ。
軽自動車の買い方を変える1台、ダイハツ キャスト
ダイハツ キャストのホームページには「3Dシミュレーター」(http://3des.daihatsu.co.jp/ )があり、パソコンの画面上でさまざまな色の組み合わせをチェックできる。またシュミレート結果をスマートフォンなどにダウンロードし販売店に持って行けば、商談や実際のオーダーもスムーズに連携出来るという。試乗を入念に行い、さまざまな色彩の組み合わせを試して愛車をジックリと選べるのは嬉しい。
従来の軽自動車は、在庫車の中から選ぶのが一般的な買い方だったが、キャストは細かなオーダーを可能にした。メーカーやディーラーにとっては受発注の面倒が伴うが、成功させれば軽自動車の選び方が変わるかも知れない。
キャストには改善すべき部分がいくつか散見されたものの、軽自動車の楽しい未来を予感させるクルマであった。
[レポート:渡辺陽一郎/Photo:和田清志]
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