マツダ CX-5徹底購入ガイド|ディーゼル&ガソリン仕様の燃費や維持費を徹底チェック
- 筆者: オートックワン 編集部
目次
目次
- マツダ CX-5のモデル概要
- マツダ CX-5の主要スペック
- マツダ CX-5のモデルチェンジ情報
- マツダ CX-5のボディサイズ
- マツダ CX-5の外装(エクステリア)
- マツダ CX-5の内装(インテリア)
- マツダ CX-5の試乗インプレッション(乗り心地)
- マツダ CX-5の使い勝手
- マツダ CX-5のグレードとエンジン・燃費
- マツダ CX-5のグレードごとの装備比較
- マツダ CX-5のボディカラー
- マツダ CX-5の価格・エコカー減税優遇額
- マツダ CX-5の維持費
- マツダ CX-5の画像ギャラリー
マツダ CX-5 モデル概要
マツダ CX-5は2012年にデビューしたクロスオーバーSUVです。デビュー当初からクリーンディーゼルエンジン搭載車をメインに据え、その低燃費ぶりや、ディーゼルのネガを徹底的に排した気持ち良い走りを全面に打ち出した点が話題になりました。フルモデルチェンジをした現行型でもそのイメージは健在で、2018年9月時点でのCX-5のエンジン種類別販売比率はガソリン35%:ディーゼル65%となっています。
さらにマツダ各車に共通の意匠となる「魂動デザイン」による、従来のSUVと一線を画するスタイリッシュなデザインも人気の理由です。
>>詳しくはコチラ:なぜマツダはディーゼルに拘るのか?車種ごとのディーゼル販売比率を調査
小改修・限定モデル情報
CX-5は販売台数においてマツダの主力モデルと位置づけられており、2018年に入ってから2度もマイナーチェンジを敢行しています。通常マイナーチェンジは、主力車種であろうと2~3年程度のスパンをもって行われるので、それだけマツダの「常に主力車種のCX-5を最新の状態にアップデートしたい」という意欲を感じられます。
参考:現行CX-5改良の足跡
・2017年2月2日:現行CX-5を発売
・2017年8月3日:各種の安全装備を全車に標準装着
・2018年2月8日:ディーゼル&ガソリンエンジンを改良して、内装の質感も向上
・2018年10月11日:2.5リッターのターボエンジン、ディーゼルの6速MT、Gベクタリングコントロールプラスなどを搭載
ここまで頻繁に改良を行うのはこれからCX-5を購入するユーザーにとっては魅力的な半面、既に購入したユーザーからは不満が出る可能性もありますが、それも含めてマツダは、敢えて「常に最新モデルをアップデート」というスタンスを貫いています。今後さらなる新技術の開発やバリエーションの追加のたびに、マイナーチェンジが行われる可能性もあります。
>>詳しくはコチラ:マツダ 新型CX-5 2018年3月改良モデルに試乗 進化した2.2ディーゼルと2.5ガソリン 2つの新エンジンは走りにどう影響した?
>>詳しくはコチラ:マツダ CX-5(2018年改良モデル)プロトタイプ試乗|ガソリンターボを追加したほか、走行安定性もアップ
マツダ CX-5 主要スペック
CX-5の主要諸元(スペック)と価格は以下の通り。
※主要グレードのみ抜粋
マツダ CX-5の主要スペック | |||
---|---|---|---|
グレード | 2.0 20S(ガソリン車) | 2.5 25S プロアクティブ(ガソリン車) | 2.2 XD Lパッケージ(クリーンディーゼル車) |
価格(消費税込) | 2,570,400円~ | 3,029,400円~ | 3,331,800円~ |
全長×全幅×全高 | 4545 x 1840 x 1690mm | ||
ホイールベース | 2700mm | ||
車両重量 | 1520kg | 1620kg | 1630kg |
乗車定員 | 5人 | ||
エンジン | 直列4気筒ガソリン | 直列4気筒ディーゼルターボ | |
排気量 | 1997cc | 2488cc | 2188cc |
使用燃料 | ガソリン(レギュラー) | 軽油 | |
エンジン最高出力 | 115 kW (156 PS) / 6000 rpm | 138 kW (188 PS) / 6000 rpm | 140 kW (190 PS) / 4500 rpm |
エンジン最大トルク | 199 N・m (20.30 Kgf・m) / 4000 rpm | 250 N・m (25.50 Kgf・m) / 4000 rpm | 450 N・m (45.90 Kgf・m) / 2000 rpm |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | 4WD | 前輪駆動(FF) |
トランスミッション | 6速AT | ||
JC08モード燃費 | 16.0km/L | - | - |
WLTCモード燃費km/L | 14.6km/L | 13.0km/L | 17.4km/L |
WLTC市街地モード燃費km/L | 11.9km/L | 10.2km/L | 13.9km/L |
WLTCモード郊外モード燃費km/L | 15.1km/L | 13.4km/L | 17.6km/L |
WLTC高速道路モード燃費km/L | 16.2km/L | 14.7km/L | 19.6km/L |
マツダ CX-5のモデルチェンジ情報
現行モデルではデザインと4WDが大幅進化
▲左:現行型CX-5 / 右:初代CX-5
CX-5は2012年に初代モデルが登場後、2016年12月にフルモデルチェンジを経て、現行モデルが発売されました。デザイン自体はキープコンセプトながら、ヘッドライトへのLED採用やフロントグリルの大型化、またAピラー位置の後退によってより精悍なルックスに生まれ変わりました。
自動車評論家の国沢 光宏氏が唸ったのが、4WDの進化。辛口評論家としておなじみの国沢氏ですが、現行型CX-5を雪上で試乗した際、その駆動力には大いに感心した模様。なんと30個近いセンサーを駆使して路面状況やトラクションの伝達を計測、その上で緻密な制御を行い、駆動力のロスを最低限にしているとのこと。マツダというと4WDのイメージはあまりありませんが、国沢氏をもってして「4WDのマツダ」「制御は世界一」と大絶賛です。
その後、先述の通り現行CX-5は3度のマイナーチェンジを受け、先進安全技術”i-ACTIVSENSE”(アイ・アクティブセンス)を全車に標準装備、内装の質感向上、ラインナップ拡充といった流れで進化しています。
>>詳しくはコチラ:新型CX-5はマツダ始まって以来の“良いクルマ!”先行試乗で見えた深化とは
>>詳しくはコチラ:マツダが4駆性能を世界一レベルへ “4WDのマツダ”にイメチェン図る
ディーゼル×6MT搭載の稀有なSUV
さらに2018年10月のマイナーチェンジでは、2.5リッターガソリンターボエンジンと、2.2リッターディーゼルターボ×6MT搭載のグレードを新設しています。新車で買えるマニュアル車が少なくなっていく中、SUVでマニュアル搭載というのは、走り派の方には貴重な選択肢となりそうです。
マツダ CX-5のボディサイズ
CX-5のボディサイズは下記のとおりです。
マツダ CX-5のボディサイズ | |
---|---|
全長 | 4545mm |
全幅 | 1840mm |
全高 | 1690mm |
ホイールベース | 2700mm |
マツダ CX-5の外装(エクステリア)
マツダ CX-5のデザインには、マツダが主力車種に取り入れている共通デザイン言語「魂動デザイン」が採用されています。フロントグリルはマツダのトレードマークにもなりつつある五角形グリルは、外周部にクロームメッキが採用され、迫力がアップしています。SUVらしさを感じさせるボディアンダーの樹脂パーツだけが唯一、SUVらしさを感じさせる部分です。
ちなみに2018年の東京オートサロンでは、ローダウンしたCX-5が出展されました。パッと見もはやSUVというよりも、大きなステーションワゴンに近い佇まいを持っています。
マツダ CX-5の内装(インテリア)
CX-5の内装も、他のマツダ車と共通のデザインが採用されています。インパネ中央上部には7インチWVGAディスプレイが取り付けられ、手元のコントローラーでナビや車内エンターテイメントを操作するマツダコネクトが搭載されます。
インパネ上部など多くの箇所にソフトパッドが多用され、上質さが際立ちます。
シート素材にはブラックレザー、ホワイトレザー、ブラッククロスが良いされる他、特別仕様車のExclusive Modeではブラウンレザーも選択可能です。
マツダ車は適切なドライビングポジションや疲れにくいシート構造、視界などに、人間工学に基づいた設計思想を取り入れているのが特長ですが、CX-5も例外ではありません。運転席に10wayパワーシートを採用する他、珍しい後席リクライニングも全グレードに採用しています。
マツダ CX-5の試乗インプレッション
注目の新採用ガソリンターボエンジンの乗り味は?
2018年10月に、自動車評論家の渡辺 陽一郎氏が改良型CX-5に試乗しています。新採用の2.5リッターガソリンターボエンジンに関しては、低回転域と実用回転域の駆動力が高く、6速ATに採用されたトルクコンバーターの作用もあり、発進直後に1400回転くらいでアクセルペダルを軽く踏んでも、速度を着実に高めていくとのこと。ターボにありがちな低回転域の落ち込みが小さいのが魅力なようです。
しかし一方で、運転して面白いエンジンではないという厳しい評価も。アクセルペダルを深く踏み込んでもシフトアップは5000~5500回転で行われ、2.5リッターターボエンジンの動力性能は、最高出力が230馬力(4250回転)、最大トルクは42.8kg-m(2000回転)。ディーゼルターボよりは吹け上がりは滑らかなものの、官能的という言葉の似合うエンジンではないと評価しています。
Gベクタリングコントロールプラスで乗り心地がアップ
2018年10月の改良のもう一つの目玉として、Gベクタリングコントロールプラスの採用があります。Gベクタリングコントロールとは、カーブに入る際などハンドルを切ると、エンジン制御により出力を低下させて微妙に減速、前輪に荷重を乗せることで、自然な旋回を補助するシステムです。
CX-5に搭載されているGベクタリングコントロールプラスは、ハンドルを切る際だけではなく、カーブを曲がり終わってハンドルを戻す際、カーブ外側の前輪に微弱なブレーキをかける機能が加わりました。これにより直進に戻る際のあおられるような動きが抑制され、結果として車両の前後左右方向の揺れが軽減、乗り心地や車両安定性がアップするという仕組みです。
通常のカーブ時だけではなく、緊急回避時などの安定性も高める効果があります。
スタビライザー変更によりハンドリング特製に若干の変化
さらに足回りにも設定変更がなされ、スタビライザー(ボディの傾き方を制御する棒状のパーツ)などの変更により、低い速度域では操舵感が少し機敏になり、高い領域では安定性を向上するようになりました。
この変更とGベクタリングコントロールプラスの併用で、走行安定性が際立って良くなっているようです。
>>詳しくはコチラ:マツダ CX-5(2018年改良モデル)プロトタイプ試乗|ガソリンターボを追加したほか、走行安定性もアップ
マツダ CX-5の使い勝手
散々都会的と書いてきたCX-5ですが、やはり少なくはないであろうアウトドアユーザーを意識してか、荷室の使いやすさにもこだわっています。容量が広いのに加え、リヤシートは4:2:4に分割可能。さらにフルフラットになるので、もしもの時の休憩時や車中泊にも活躍します。
センターコンソールやドアポケットといった収納スペースの容量も大きいので、車内で散らばりがちな小物の収納にも便利です。
マツダ CX-5のグレードとエンジン・燃費
CX-5には2リッターと2.5リッターのガソリン、2.5リッターのガソリンターボ、2.2リッターのクリーンディーゼルターボという4種類のエンジンを設定しています。
そして各エンジンラインナップの配下には、アダプティブLEDヘッドライトや交通標識認識システムといった先進機能を搭載する「PROACTIVE」(プロアクティブ)、さらにフロントフォグランプやパワーリフトゲート、インパネデコレーションパネルといった充実装備を搭載する「L Package」というグレード構成になっています。
CX-5の燃費は?
オートックワンでは永田 恵一氏による2.2リッターディーゼルターボ車(XD L Package)の実燃費レポートを掲載しています。各走行シーンでの実燃費は下記の通りとなっています。
現行型CX-5ディーゼル | <参考値>先代CX-5ディーゼル | |
---|---|---|
カタログ燃費(JC08モード) | 18.0km/L | 18.6km/L |
高速道路 | 22.3km/L | 22.1km/L |
市街地(街乗り) | 14.4km/L | 12.4km/L |
郊外路 | 15.6km/L | 17.7km/L |
総合 | 17.1km/L | 16.5km/L |
またライバルに該当するSUV各車との燃費も比較しているので、こちらも合わせてご覧ください。
高速道路実燃費 | カタログ燃費 | |
---|---|---|
現行型CX-5ディーゼル | 22.3km/L | 18.0km/L |
先代CX-5ディーゼル(FF) | 22.1km/L | 18.6km/L |
エクストレイル2L(4WD) | 15.4km/L | 15.6km/L |
ハリアー2L(FF) | 18.1km/L | 16.0km/L |
ハリアーハイブリッド | 18.9km/L | 21.4km/L |
>>詳しくはコチラ:新型CX-5 (CX5)ディーゼルの実燃費は極めて良好!旧型の燃費とも徹底比較!
グレードごとの装備比較
CX-5には先述の通り多くのグレードがありますが、i-ACTIVSENSEに含まれる運転支援機能のうち、基本的なもの(夜間の歩行者検知機能付き自動ブレーキ、ブラインドスポットアシスト&リヤクロストラフィックアラート、レーダークルーズコントロールなど)は全グレードに標準装備されます。アダプティブLEDヘッドライトや交通標識認識システムといった先進装備はPROACTIVEとL Packageのみに装備されます。
また駐車時に真上から俯瞰した映像で死角を補う360度ビューカメラは、最上位のXD Exclusive Modeのみ標準装備、それ以外のグレードにはオプション装備となります。
オプションパッケージ
CX-5には純正アクセサリーとして、フロントやサイド、リヤのスカート、サイドミラーやテールゲートに装着するクロームメッキの加飾パーツなどが用意されます。またアウトドアユーザーに嬉しいルーフキャリア類、ラゲッジルーム床面が汚れるのを防ぐ防水ラゲッジトレイといったオプションも揃っています。
マツダ CX-5のボディカラー
CX-5のボディカラーは下記のとおりです。
■スノーフレークホワイトパールマイカ(+32,400円)
■ジェットブラックマイカ
■ディープクリスタルブルーマイカ
■チタニウムフラッシュマイカ
■エターナルブルーマイカ
■ソニックシルバーメタリック
■マシーングレープレミアムメタリック(+54,000円)
■ソウルレッドクリスタルメタリック(+75,600円)
マツダ CX-5の価格・エコカー減税優遇額
CX-5の価格はガソリン車が257万円~、クリーンディーゼル車が288.3万円~(いずれも消費税込み)です。
クリーンディーゼル車は全グレードがエコカー減税に適応しており、取得税、自動車税ともに100%の免税が受けられます。ちなみに減税額の合計は、XD L Packageで118,900円になります。なおガソリンエンジン車はいずれもエコカー減税対象外となります。
マツダ CX-5の維持費
維持費で考えるのであれば、上記の通りクリーンディーゼル搭載グレードがお得です。エコカー減税の対象となるので免税が受けられる上に燃費もよく、まして燃料も軽油のため安く済みます。マツダのクリーンディーゼルは自動車評論家の間でも、ディーゼルのネガであるカラカラ音や振動が比較的少ないと高く評価されています。
が、それでもガソリンがいいという方も多いハズ。実際CX-5はここまでディーゼル押しの販売戦略を取っていながら、ガソリン仕様は3種類のエンジンをラインナップ。それだけガソリン仕様を望むユーザーがいるということでしょう。走りのSUVとして、よりイメージの近いガソリン仕様も大切にしたいという思いもあるのかもしれません。
ガソリン仕様は全グレードレギュラーガソリン仕様となっているので、ハイオク指定の車に比べれば維持費は安く押さえることができます。
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