BMWが“次の100年”を見据えたコンセプトカーを発表!「BMW VISION NEXT 100」

BMWが“次の100年”を見据えたコンセプトカーを発表!「BMW VISION NEXT 100」
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これからは、個々人に合わせたモビリティが求められる時代に

BMW VISION NEXT 100

ハンドルは円形ではなく、電動で折りたたまれるモノになり、フロントガラスには速度やナビゲーション等の情報が表示され、操作一つで自動運転モードが立ち上がる・・・。

ドイツのBMWは同社の100周年を記念するイベントで、次の100年を見据えたコンセプト・カーである「BMW VISION NEXT 100」というモデルを発表した。

1916年から数えること100年。

この間のBMWの様々な取り組みを振り返るとともに、「次の100年を予言することこそできないものの、確実にいえることは1人1人の異なる状況に合わせたモビリティが求められる」とクルーガー社長は語った。

アイデンティティのキドニーグリルはセンターの集合体へ

BMW VISION NEXT 100

そうした想いを具現化したのが、コンセプト・モデルのBMW VISION NEXT 100。

BMWのトレードマークである鼻先のキドニーグリルはエンジンへ空気を送り込むための穴ではなく、様々な情報を集めるセンサーが埋め込まれる場所となる。

そしてクルマそのものは、デジタルな運転手とデジタルなコンパニオンが存在するイメージ。つまり自動運転で走り、必要な情報をネットワークにつながった自動車が提供する、という感覚だ。

そう考えると未来の自動車は、速さや効率の良さといった数値で示せる性能は既に十分に手に入れているのがデフォルトであり、その上でいかに人や社会とつながって社会的な存在になれるかが求められている、とも思えたのだった。

BMW VISION NEXT 100

もちろん「駆けぬける歓び」を謳うBMWだけに、人間が運転するモードは残されている。ドライバーがいつでも走りの楽しさ気持ち良さを享受できる環境はしっかりと残されているようだ。

またミュンヘンのオリンピック・ホールを使った同社の100周年記念イベントでは、ドイツのメルケル首相からのメッセージが届けられたほか、同イベントの様子が全世界のBMWの社員へと配信されただけでなく、ミュンヘンのアリアンツ・アリーナには約4万人いるミュンヘンでのBMW社員のうちの3万5000人が、同イベントを同時に祝福するなどした。

今回の100周年記念イベントでは、BMWからのステートメントとBMW VISION NEXT 100というコンセプト・モデルの発表が中心であったが、来週3月16日にミュンヘンで開催される株主総会においては、今後のロードマップはもちろん、細かな戦略等についてが明らかにされる予定となっている。

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「BMW VISION NEXT 100」の現地速報動画は以下からどうぞ!

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河口 まなぶ
筆者河口 まなぶ

1970年生まれ。大学卒業後、出版社のアルバイトをしたのちフリーランスの自動ライターとなる。1997年に日本自動車ジャーナリスト協会会員となり、自動車専門誌への寄稿が増え、プレイステーション「グランツーリスモ」の解説も担当。現在、自動車雑誌を中心に一般誌やwebで自動車ジャーナリストとして活躍。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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