BMW 試乗レポート in JAIA輸入バイク試乗会 vol.3 /国沢光宏(2/3)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:原田淳
BMW S1000RR
4気筒エンジン搭載の「S1000RR」は3世代目となるスーパースポーツ。先代も「日本勢に負けないくらい気合い入ってますね~!」と思ったけれど、新型になって一段と凄い! 一昔前のスーパーバイクレースなら、ノーマルで出場したって勝てそう。このジャンルのバイク、BMWに限らず公道だと性能の一部しか使えません。
S1000RRの特徴は、乗りにくくないこと。アクセル操作に対するパワーの出方や、ライディングフォーム、コーナリング特性に至るまで、普通のツーリングバイクと同じようなリニアさを持つ。この手のバイクでツーリングに行くとなったら、瞬時も迷うこと無くBMWを選ぶ。使っている部品のクオリティなど考えれば215万円は安いです。
主要諸元
全長x全幅x全高:2050x826x1140mm/ホイールベース:1438mm/シート高:815mm/車両重量:204kg/エンジン型式:水冷4ストローク並列4気筒(1気筒あたり4バルブ)、DOHCカムチェーン駆動/総排気量:999cc/ボア×ストローク:80x49.7mm/最高出力:199PS(146kW)/13500rpm/最大トルク:113Nm/10500rpm/燃料噴射:電子制御マネージメントシステム(BMS-KP)、燃料カットオフ機能付/トランスミッション:6速/燃料タンク容量:17.5リットル(リザーブ約4リットル)/フロントタイヤ:120/70 ZR 17/リアタイヤ:190/55 ZR 17/フロントブレーキ:フローティングマウントダブルディスク、ラジアルマウント4ピストンモノブロックキャリパー/リアブレーキ:シングルディスク、1ピストンフローティングキャリパー/販売価格(消費税込):2,150,000円
BMW K1600GTL
BMWが考えるアメリカ市場に於けるハイウェイクルーザーである。1600ccという排気量を持つエンジンは、並列6気筒!低い回転域から粘るトルクを出す。車重350kgとヘビー級のボディながら、走り出すと予想以上に一体感あって扱いやすい。コーナリングはドッシリしているものの、その気になって攻めればイケるクチです。
真骨頂は高速巡航。調整可能の大型ウインドシールドを持つため、冷たい風や雨をシャットダウン。電熱グリップ付きなので手が冷たくならない。オーディオ聴きながらクルーズコントロールセットして走っていると、オープンカーなど相手にならないくらい爽快。取材当日は冷たい雨だったが、このバイクだけ別格でしたね。
主要諸元
全長x全幅x全高:2489x1000x1465mm/ホイールベース:1680mm/シート高:750mm/車両重量:348kg/エンジン型式:水冷4ストローク並列6気筒エンジン、DOHC、4バルブ/総排気量:1649cc/ボア×ストローク:72x67,5mm/最高出力:160ps(118kw)/7750rpm/最大トルク:175Nm/5250rpm/燃料噴射:電子制御式インジェクション、デジタルエンジンマネジメント(BMS-X)/トランスミッション:6速/燃料タンク容量:26リットル(リザーブ約4リットル)/フロントタイヤ:120/70 ZR 17/リアタイヤ:190/55 ZR 17/フロントブレーキ:ダブルディスクブレーキ、径:320mm、4ピストン固定キャリパー/リアブレーキ:シングルディスクブレーキ、径:320mm、ダブルピストンキャリパー/販売価格(消費税込):3,070,000円
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