BMW 試乗レポート in JAIA輸入バイク試乗会 vol.3 /国沢光宏(1/3)

BMW 試乗レポート in JAIA輸入バイク試乗会 vol.3 /国沢光宏
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JAIA(日本自動車輸入組合)輸入バイク試乗会シリーズの第三弾は四輪でもお馴染み、ドイツメーカーのBMWが登場だ!

BMW

BMWといえば伝統ある水平対向2気筒エンジンである。1983年に並列エンジンの「Kシリーズ」が出るまで、フラットツインしかなかったほど。当時、素直な乗り味の日本製バイクから乗り換えると、クセの強さに舌を巻いた。お酒で言えばカシスソーダ=日本製バイク。BMWって若い頃に飲んだウイスキーのようなイメージかと。

アイドリングで左右に揺れ、右と左のコーナーの特性差があり、さらにバンク角も少ない。性能は台頭する日本車に勝てず、1970年代に入ると地盤沈下していく。このままじゃマズいと前述のKシリーズを出すのだけれど上手くいかず。仕方なくフラットツインの性能を追求し、なんとか立て直す。その後仕切り直し、今に至る。

このあたりは水平対向6気筒エンジン以外が上手くいかなかったポルシェに似てますね。しかし今やフラットツインはBMWのなかでも少数派になった。そればかりか、今回編集部がチョイスした4車種の中に1車種も入っていないほど。とはいえ現在私が欲しいと思っているリストの1位はフラットツインの「R1200R」だったりする。

BMWの販売台数を大きく伸ばすキッカケになったのが、ロータックス製の650cc単気筒を搭載する「F650」である。オンロードもオフロードも走れるというツーリングモデルで、意外にも大ヒット!やがてダカールラリーをイメージした「F650GD」などに発展。そこからロードモデルを作ったところ、乗りやすいと高い評価を得る。

BMW F800R

BMW F800R
BMW F800RBMW F800R

ということで1台目にF650の流れを汲む「F800R」。単気筒の650cc時代は低い回転域のドライバビリティ悪く、振動気になる。そこでロータックスに2気筒の800ccエンジンを作らせた。そしたら素晴らしく良い素性に仕上がるのだった。なかでも人気なのが気軽に乗れるF800R。とにかくストレスなくバイクを楽しめます。

低い回転域からトルクを出し、高速巡航だって余裕。ハンドリングもクセがなく、何も考えず思った通りにラインを辿れる。もちろん2人乗り+大量の荷物を積んだって平気なシャシ剛性持つ。その気になって攻めれば、人気急上昇中のイタリア勢と互角に勝負が出来るほど。価格は109万9千円。内容を考えればリーズナブルだ。

主要諸元

BMW F800R

全長x全幅x全高:2145x860x1235mm/ホイールベース:1526mm/シート高:790mm(ローシート:780mm、ハイシート:820mm)/車両重量:202kg/エンジン型式:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ、ドライサンプ式潤滑/総排気量:798cc/ボア×ストローク:82x75.6mm/最高出力:90ps(66kW)/8000rpm/最大トルク:86Nm/5800rpm/燃料噴射:電子制御式燃料噴射/トランスミッション:6速/燃料タンク容量:15リットル(リザーブ約3リットル)/フロントタイヤ:120/70 ZR 17/リアタイヤ:180/55 ZR 17/フロントブレーキ:ダブルディスクブレーキ、フローティングブレーキディスク、直径320mm、4ピストン固定キャリパー/リアブレーキ:シングルディスク、直径265mm、シングルピストンフローティングキャリパーキャリパー/販売価格(消費税込):1,099,000円

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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