【試乗】アウディ 新型 A8 ・A8L[2014年モデル] 試乗レポート/大谷達也(1/4)
- 筆者: 大谷 達也
- カメラマン:和田清志
ビッグマイナーチェンジでさらに個性を際立たせた新型A8
アウディのフラッグシップサルーン“A8”がビッグマイナーチェンジされたので、早速試乗してきました。
A8のライバルといえばメルセデス・ベンツSクラスやBMW7シリーズなど。つまり価格は1000万円コースがスタート地点で、上級モデルになればすぐに2000万円の大台が見えてくる世界です。それだけに、このクラスにもなるともはや単なる移動の道具ではなく、乗る人の社会的なステータスやセンス、世界観まで表しているような気がします。その意味では“高級車の世界共通言語”になっているSクラスは非常に安心感のある選択肢。「私はセレブリティです」ということをクルマ自身が語ってくれるから、乗り手があれこれ心配する必要がないともいえます。
でも、裏を返せば、クルマを見る世間の目が固まっているだけに、自分がこれまでどんなことをしてきた人で、どういうことが好みかを主張するのに、Sクラスは少し難しいクルマといえるかもしれません。つまり、自分の個性を強く主張したい方には、もうちょっと別の選択肢があるかもしれないということ。アウディA8は、そんなふうに考える人にこそお勧めの高級セダンかもしれません。
力強さの裏にある気品と知性
まずはデザインが魅力的ですよね。直線基調でシンプルなアウディのデザインは、男性的な力強さがあるいっぽうで、気品や知性も感じられます。ファッションにたとえるなら、プレスがビシッと利いた仕立てのいいビジネススーツのよう。メルセデスにも最近は美しいデザインが増えていますが、アウディに比較するとやや女性的で、優雅な飾りのついたイブニングドレスのように見えます。アウディとはテイストがかなり違っていますね。
マイナーチェンジされたA8では、このシャープさ、折り目正しさにさらに磨きがかかって、1台のクルマとしてのデザインがより完成の域に近づいたような気がします。
中でも最大のポイントとなっているのが、「Audi マトリックスLEDヘッドライト」(3.0リッターモデルにはオプション)という、まったく新しい方式を採用したヘッドライトです。
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