アウディ A4アバント 2.0TFSIクワトロ(マイナーチェンジ)試乗レポート/飯田裕子(2/2)
- 筆者: 飯田 裕子
- カメラマン:オートックワン編集部
より洗練されたと感じる新型A4のドライブフィール
新型A4のドライブフィールは、全体のまとまり感としっかり感がより強まったボディや足回り、それとともに「乗り心地の良さ」が得られた点が何よりも印象的だった。
以前のモデルもバタつくとかゴツゴツしていた、というわけではないのだが、全体的にやや硬めな印象を抱いていた。
足回りの変更などは特になくファインチューニングが行われただけというが、S-lineパッケージをオプション装着した試乗車は18インチタイヤを履いていても、角のとれた乗り心地の良さを感じられたのだ。
2リッター直噴ターボエンジンについては、そのスペックに変更はない。シャープかつ低回転域から十分に力強い加速が得られるのもそのままだが、洗練度が増していると感じる。
これには、テンポの良さはそのままに、シフトアップ時の繋がりの滑らかさがより増したように感じられる7速Sトロニック(マニュアルトランスミッションベースのAT)との相乗効果によるものではないかと思われる。
エンジンのスペックは変わらぬものの20%も燃費が向上した背景には、これまでも採用していたマニュアルトランスミッションベースのSトロニックに加え、パワーステアリングの油圧から電動式への変更、アウディでは“スタートストップシステム”と呼ぶアイドリングストップ機能、エネルギー回生システムなどの採用が挙げられる。
ちなみに、FFモデルにはこれまで同様にFF専用トランスミッションのマルチトロニック(無段変速トランスミッション)が組み合わされ、こちらも17%の燃費向上を果たしている。
余談だが、今回から採用されている電動パワステは、個人的な印象としては以前の油圧式のほうがその制御がより自然に感じられた。
電動パワステも低速では軽く扱いやすく、高速走行では直進性が強まり、コーナリング時には重くしっかり感が強まる点は頼もしさが感じられて嬉しいのだが、その制御がやや強めに感じられたのだ。
これには、今回の試乗車に安全性を高める“アダプティブレーンアシスト(速度60km/h以上で車線を脱線するとステアリングを自動修正するという機能)”がオプション採用されており、協調制御が関係あるのでないかと推察する。
これは重箱の隅をつつくような話でもあるので、新型A4が気になる方はまず実際にハンドルを握って確認してみてほしい。
新型A4は走行シーン次第ではよりスポーティな印象が強まったようにも感じられる一方で、それが乗り心地など快適性に影響することもない。デザインや装備の充実ぶりとともに、乗り味についてもまさにマイナーチェンジの恩恵を知るところでもある。
A4が属するプレミアムBセグメントには、昨年からCクラス、3シリーズなどモデルチェンジを行ったモデルもある。ブランド買いをする方をのぞけば、それら最新モデルたちに対し熟成を重ね新たなデザインや性能を持つA4が加わり、このセグメントにおけるクルマ選びにも力が入るのではないだろうか。
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