英・アストンマーティン、アンディ・パーマーCEOが日本市場への展望を発表

2月26日（木）、日産自動車の元副社長で、2014年10月に英・アストンマーティンの最高経営責任者（CEO）に就任したアンディ・パーマー氏が、東京・六本木ヒルズにて特別仕様車の発表とともに日本法人「アストンマーティン・ジャパン・リミテッド」の紹介を行った。

イギリスの高級スポーツカーメーカーであるアストンマーティンは、1月6日に日本法人「アストンマーティン・ジャパン・リミテッド」を設立。アジア太平洋市場、中でも、日本を重視している為で、さらに2015年初頭には、アジア太平洋地域の本社をシンガポールに開業する計画だ。

今後の展開については、中期的には全ての新世代スポーツカーを披露するとし、長期的には、アストンマーティンをより幅広く、今よりもっと魅力的に見せなければならないとし、変化していく市場のニーズに合わせて、スマートに適応していく構え。

アンディ・パーマーCEOは会見で、「日本にいた経験から、何よりもお客様第一の考えが重要であることを理解するようになりました。“おもてなし”は、アストンマーティンの私の新しい組織に取り入れたコンセプトのひとつです。」とコメントした。

会見では『ジュネーブモーターショー2015』で公開予定のモデル、「ヴァンテージ GT3 スペシャルエディション」と「ヴァルカン」が紹介された。世界限定100台の「ヴァンテージ GT3 スペシャルエディション」は既に完売しており、「ヴァルカン」は、世界限定24台のサーキット専用車で2015年第4四半期に納車開始される予定。

さらに、今回特別仕様車として、ビスポークプログラム「Q by Aston Martin」の手によってカスタムされた4ドアスポーツサルーン『ラピードS』がお披露目された。このモデルは、イギリス大使館とのコラボレーションによって誕生した世界に1台のモデル。2月27日～3月1日まで東京・代官山の蔦屋書店で開催される「Great British Days」に展示される。

最後に、アンディ・パーマーCEOは「日産ではCEOになることは叶わなかったが、CEOになるという夢をアストンマーティンでは叶えることができた。今、血が騒ぐ思いで仕事をしていますが、自分の育った街のわずか5マイルのところにある会社のCEOになれたのは非常に感無量な思い。アストンマーティンは大きなグループに所有されている会社ではないので、これまで培ったスキルを存分に発揮し、自由を生かして発展させていきたい」とコメントした。