魅惑の存在感、きらめくフレンチSUVの実力を試す|DS3クロスバック試乗(2/4)
- 筆者: 内田 俊一
- カメラマン:MOTA編集部
ルーブル美術館がモチーフ、趣向を凝らしたインテリア
インテリアを見回してみると、ダッシュボードの中央にダイヤをモチーフとした斜め格子のスイッチ類やエアコンのアウトレットが目を惹く。特にダッシュボード両端にあるエアアウトレットはドアトリム側に一体化されている。これはコンパクトなクルマでありながら視覚的効果により室内の広さを感じさせるのが目的だ。ダイヤのモチーフはルーブル美術館にあるガラスのピラミッド、そのエントランスのトラスからヒントを得ており、デジタルのインパネもこのモチーフが取り入れられている。
そのほかDS7と同じように、センターコンソール部分にはシフトの左右にスイッチ類が配され、そこには機械式時計の反射を抑える文字盤の加工、ギョーシェ彫りのモチーフが施された。ただ、残念ながらDS7クロスバックの一部グレードに採用されたBRM製の時計はDS3クロスバックには装備されない。
安全・環境性能も充実
安全装備も充実しており、停止後3秒以内であれば再発進も可能なアクティブクルーズコントロールや車線マーカーが左右でなく片側であっても左右のポジションをキープできる機能も装備。またアクティブセーフティブレーキもDS7クロスバックよりカメラとミリ波レーダーをアップグレードし、サイクリスト検知機能や夜間検知精度も向上させている。
今回DS3クロスバックに使われたプラットフォームは新開発のCMP(コモンモジュラープラットフォーム)と呼ばれるものだ。これは内燃機関と共に電動化されたパワートレイン搭載も見据えたもので、主にBセグと一部Cセグもカバーするという。今回DS3クロスバックで初採用となったが、間もなく登場するプジョー208にも搭載される。
DS3クロスバックに搭載されるエンジンは1.2リッター3気筒ガソリンターボだ。最高出力130ps、最大トルクは230Nmを発揮する、欧州の排ガス規制、EURO6.3をクリアしており、日本へはこの規制をクリアしたエンジンは初である。
>>いよいよ試乗、しなやかな座り心地と足回り[次ページへ続く]
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