魅惑の存在感、きらめくフレンチSUVの実力を試す|DS3クロスバック試乗(4/4)
- 筆者: 内田 俊一
- カメラマン:MOTA編集部
高速と一般道で走りを確認
高速での運転支援機能は上々
僅かだが高速にも乗る機会があったので、その印象も述べてみよう。安全運転支援機能のアクティブクルーズコントロールやレーンキープアシストは極めて標準的な性能を備えている。前走車に追従する際もほとんどぎくしゃくせず、淡々と追尾。いなくなると、もともと設定した速度へ一気に加速するもの他車と同様だ。ブレーキングも多少ムラはあるものの不安はそれほど感じなくて済むだろう。ただし、レーンキープアシストはあるところで唐突にオフになることがあるので注意が必要だ。
高速での乗り心地はBセグのモデルとしては上々だ。上出来なシートと相まって長距離を快適にこなしてくれそうな予感がした。
ただ、ハンドリングに関しては路面からのフィールなど少々心もとない時もあるので、この辺りは改めて評価したい。
一般道ではスポーツモードが気持ち良い
再び一般道に降りて、混んだ街中を走り始めると、トランスミッションとエンジンの特性がきちんとマッチしていることに気付いた。時々8速ATはぎくしゃくした印象は伴うものの、街中で元気に走り回ることが出来る。特に、スポーツモードを選択するとシフトアップポイントが高くなり、アクセルレスポンスが向上するので、その印象はさらに強まる。もしかしたらこちらをデフォルトにしてもいいくらい気持ちの良い走りが楽しめた。
視認性も、左右のフェンダーの峰がわずかに盛り上がっているので、車幅もつかみやすくすり抜けも楽だ。ただし、左後方はCピラーが太いことが影響し若干見にくいので注意が必要だ。
またブレーキングは比較的素直だが、止まりがけのところで食いつくような印象もあった。
総評:最高級グレード”グランシック”がおすすめ
内外装のデザインに加え、レザーシートが好印象
短時間のみ乗車した17インチの”ソーシック(So Chic)”も併せて評価をすると、基本的に良くできたBセグのオシャレなクルマだということが出来る。特に内外装のデザインは他の追従を許さないものだ。もちろんこれは好みの問題もあるが、その魅力度は高いといえる。
もしどのグレードを選ぶかを相談されたら、トップグレードのグランシックをお勧めしたい。確かに18インチのタイヤやソーシックの17インチよりもバネ下は重くなる。しかし、その差は思ったほどではなく、十分に履きこなしている印象だ。聞くところによると、もともとこのプラットフォームは大径タイヤでも快適な乗り心地も提供したいというコンセプトも持っており、十分に合格点を与えられるだろう。
さらにシートもレザーの方が掛け心地が良いこともグランシックをお勧めしたい理由の一つだ。そして何よりも、DSブランドのデザイン的な様々なこだわりが込められているのがグランシックだからだ。
[筆者:内田 俊一/撮影:MOTA編集部]
DS DS3クロスバック 主要スペック | |
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車種名 | DS DS3クロスバック |
グレード | グランシック(Grand Chic) |
価格[消費税込] | 404万円 |
全長×全幅×全高 | 4120mm×1790mm×1550mm |
ホイールベース | 2560mm |
駆動方式 | FF |
車両重量 | 1270kg~1280kg |
乗車定員 | 5名 |
エンジン種類 | 新型1.2LPureTech 3気筒ターボエンジン |
総排気量 | 1199cc |
エンジン最高出力 | 96kw(130ps)/5500rpm |
エンジン最大トルク | 230N・m/1750rpm |
トランスミッション | EAT8 電子制御8速オートマチック |
使用燃料 | PureTechガソリン |
燃料消費率[WLTCモード燃費] | 15.9km/L |
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