【ハイドロプレーニング】水溜りでハンドルが取られた時はどう対応すればよい?

【ハイドロプレーニング】水溜りでハンドルが取られた時はどう対応すればよい?
イメージ画像:アウディ Q5 画像ギャラリーはこちら

【ハイドロプレーニング】水溜りでハンドルが取られた時はどう対応すればよい?

大雨の日、水溜りの上を通過したらハンドルが強く右に取られて冷や汗をかきました。

これって、よく言われるハイドロプレーニングという現象だと思うのですが、もし次になった場合にはどう対応すればよいのでしょうか。

その疑問、「MJブロンディ」がお答えいたします!

イメージ画像:アウディ Q5

それは、正確にはハイドロプレーニング現象ではありませんね。

恐らく、水溜りは右側に片寄っていたはず。右タイヤだけが水溜りに突っ込んで、その水の抵抗で右側だけブレーキをかけたような状態になり、ハンドルが右に取られたのでしょう。

大きな水溜りを通過するときは、こういう現象が起きることを頭において事前にスピードを落とし、ハンドルをしっかり握って身構えることをおすすめします。

ハイドロプレーニング現象は、ある程度以上の深さの水溜りを通過する際、タイヤが水の上に浮かんだようになることを言います。タイヤが磨り減っていて溝が浅くなっているほど、この状態は起きやすくなります。

タイヤの溝の深さは通常8ミリで、残りが1.6ミリになると「スリップサイン」というものが出ますが、その段階ではもう、いつハイドロプレーニング現象が起きても不思議はないです。安全性を優先するなら、残り3ミリ程度での交換をおすすめします。

仮にハイドロプレーニング現象が起き、クルマが水の上を滑空状態になったら、どうすればいいのでしょう。一番いけないのは、急ブレーキを踏んだり、思い切りハンドルを切ったりすること。

ハイドロプレーニング中は、タイヤは薄い水の層の上に浮かんでいるので、何をやってもクルマは反応しませんが、水溜りが終わった瞬間、急ブレーキや急ハンドルとしてガツン!と反応し、スピンなどにつながります。

ハイドロプレーニング現象による事故は、ほとんどがこのパターンです。つまり、ハイドロプレーニング現象の最中は、そのままじっとしているべきなのです。可能なら駆動輪の空転を抑えるためにアクセルを少し緩め、もしクルマの向きが変わりつつあったら、進行方向に向けて少しだけハンドルを切っておく(たくさん切るのは禁物)ことができればベストです。

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる