【試乗】トヨタ 新型 ヴォクシー ハイブリッド・ノア ハイブリッド 試乗レポート/今井優杏(1/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:望月浩彦・茂呂幸正
ヴォクシー/ノア ハイブリッドの公道初試乗レポートを速報でお届け!
フルモデルチェンジした3代目トヨタ 新型「ヴォクシー/ノア」に、ハイブリッドモデルが追加された。同カテゴリーで初採用のフルハイブリッドシステムを搭載し、ダントツの低燃費23.8km/Lをマーク。そんなヴォクシー/ノア ハイブリッドの公道上での走りっぷりについて、自動車ライターの今井優杏さんが速報でレポートする!
クールジャパンを象徴する自動車、それは独自の進化を遂げた「ミニバン」文化
クールジャパンというものが、日本が誇る独自の文化や価値観、もしくはモノそのものを世界にどんどん輸出しようという試みで、日本政府も巨額の予算を投入し推進しているということはもはや日本国民の常識だと思う。その中にはもちろん自動車産業や自動二輪なども広義で含まれているのだが、とかくアニメとか武士道とか、オートックワンY編集長も溺愛するAKB48とか、そっちのほうに焦点が当たりがちなことは否めない。だって世界中を旅していてヤングカルチャーに触れるとき、日本語の『Cawaii(カワイイ)』が普通に通じちゃう層、特に先述のアニメとか武士道とかAKB48とか、それらを溺愛する人々が本気で確実に存在することを、私は私自身のフィールドワークを以て、すっかり知っちゃっているのだもの!
でも自動車業界に身を置くものとして、やっぱりもっと自動車産業に焦点が当たってくれたらいいなぁと常々感じている。
そして乗るたびに私が個人的に『あ、これってクールジャパンかも!』と常々感じ入ってしまうのが、ハイブリッド?コンパクトカー?いやいや、何を隠そうこのミニバンというカテゴリーなのであった。
クールなミニバンに、よりクールなハイブリッドを
それまで商用車用とされていた広い室内空間を居住空間に変えたそれは、日本式『かゆい所に手の届く装備』をちりばめ、ふんだんな収納を持ち、電動で開くリアのスライド式ドアや快適な座り心地の椅子と、各社切磋琢磨の挙句にどんどこ進化していくのだ。これはクールだ。ドリンクホルダーの数なんて、もう感激通り越して「こんなに付けんでもエエやろ」と呆れてしまうほどだったりもする(でもあったらあったで超絶便利なのは疑いようがない)。
というわけでこのミニバンというカテゴリー、しかも居住空間においては完全に日本が世界のベンチマークと化していると言っても過言ではない。
そのど真ん中で勝負し続けるトヨタのヴォクシーとノアが、待望のフルモデルチェンジを果たした。しかも日本の誇るもうひとつのクール、フルハイブリッド「THS II」(TOYOTA Hybrid System II)をモデルラインナップに加えての登場だ。
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