トヨタ ヴィッツ 試乗レポート/清水草一(2/3)
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:茂呂幸正
スマートストップでクラストップの燃費!
外観はガッカリの新型ヴィッツだが、内装は悪くない。特にアイボリーとダークグレーのツートンは、なかなかセンスがいい。センターメーターは廃止され、フツーのアナログメーターに変更。ホイールベースは先代に対して5センチ延長されているから、室内とラゲッジの余裕はまた少し増した。
どんどんフツーの、そしてスタンダードなクルマになってきてるってことですな。
今回のヴィッツのウリは、「ハイブリッドと軽を除くガソリン乗用車中、最高の燃費」だろう。
アイドリングストップ機構「スマートストップ」付きのモデルだと、10・15モード燃費がリッター26.5kmと、マーチを若干上回る。
実質的には誤差の範囲だけど、今の自動車業界は燃費戦争。一般ユーザーは、馬力なんぞには見向きもしないが、燃費には非常に敏感で、猛烈に気にしてくれる。
そこで「日本一」の旗が掲げられるか否かは、大変に重要なのである。
その「スマートストップ」、動作はスムーズだ。クルマが止まればすぐにエンジンも止まるし、ブレーキを離せばすぐに始動する。ほとんどストレスはない。
が、以前指摘したように、アイドリングストップ機構付きのクルマは、バッテリーを強化してあって、バッテリー代が高くつくことがある。
アイドリングストップ付きマーチのバッテリーは、私のランボルギーニ・カウンタックより大容量で、交換すると現状、3万円もかかってしまう。節約したガソリン代がほとんどフッ飛ぶやんけ!じゃ、スマートストップ付きのヴィッツはどうなのか。
エンジニア氏に尋ねると、「バッテリー容量はマーチと同じです」。ガーン。
ヴィッツにも、マーチとまったく同じ大きさの、巨大なバッテリーが積まれていた。つまりバッテリーの値段も同レベル。節約したガソリン代は、バッテリー交換時にほとんどチャラになる。
がしかし、マーチと違うのは、ヴィッツの場合、「F」のスマートストップパッケージ付きにしか、アイドリングストップの設定モデルがないこと。
つまり、あんまり本気で売ろうとはしてないのね!
正直なところ、トヨタさんとしては、「クラス最高のリッター26.5km」という勲章が欲しかっただけで、本音は「リッター24kmのアイドリングストップなしを買ってください」だったのだ(たぶん)。その方が、同グレードで6万円お安いですし。
実際のところ、このアイドリングストップでは節約にならないので、その方がいいのではないでしょうか。
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