トヨタ ヴィッツ 試乗レポート／清水草一(3/3)
- 筆者： 清水 草一
- カメラマン：茂呂幸正
新型ヴィッツは、足回りがガシッとスポーティ！
そんでは最後に、走りについてサラリと触れましょう。新型ヴィッツは、足回りがかなりガシッと男っぽく、スポーティになった。
おかげで高速道路では安心感がアップ。ただ、街中ではちょっとゴツゴツして、乗り心地が悪くなっている。
たとえばライバルのフィットに比べると、しなやかさでは明らかに負けている。近所のお買い物等が中心、という方には、ちょっとこのゴツゴツがキツいかもしれない。
エンジンは、４気筒の1.3リッターが中心だが、これならあらゆるシーンで問題なくフツーに走ってくれる。でも、3気筒の1000ccモデルも、存外静かで振動も少なくて、そこらの買い物中心ならこっちで十分じゃん！という感じだった。
お値段の差は9万5000円。燃費は1.3の方が少しだけイイけど、これまた誤差の範囲内。価格に10万円近い差があるので、割り切ってお安い1000ccモデルを選ぶのも、賢いんじゃないでしょうか！
ということで、私が認定した新型ヴィッツのウリは、センスのいいインテリアと、多彩なボディカラー、オプション装備可能なナノイードライブシャワー（女性に大人気！）。
あと、とってもスタンダードな使い勝手、そしてアイドリングストップなしでも十分すぎる燃費性能。この5点です。
今度のヴィッツも、レンタカーとして日本中に配備され、出番待っているに違いない。借りれば必ずや、可もなく不可もなく、堅実に仕事をこなしてくれることでしょう。頼りにしてるぜ新型ヴィッツよ！
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか！？』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る
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