プリウス PHV 試乗レポート(1/3)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:トヨタ自動車株式会社/オートックワン編集部
PHVはEV(電気自動車)の欠点をカバーする
トヨタが旧型プリウスの時代から研究開発を進めていたプラグインハイブリッドが、現行の新型プリウスをベースにしたモデルとして発売された。
PHV(プラグインハイブリッド)は、次世代環境車の本命と見られている。プラグインとは、プラグをコンセントに差し込むことを意味する。
家庭などの電源から供給された電気をバッテリーに貯め込み、その電気を使って走行する点はEV(電気自動車)と変わらないが、バッテリーに充電された電気がなくなったときにエンジンで走行したり発電したりするHV(ハイブリッド車)として走ることができる点が、電気自動車との相違点。
電気自動車は、走行中に全く排気ガスを発生しないという高い環境性能を備えるが、充電専用のインフラが必要となり、充電時には一定の時間がかかる上、航続距離の不安もあって、まだまだ使い勝手に制約が大きい。また、電池の搭載量が多くなるために価格的に高くなりがちだ。
プラグインハイブリッドは、こうした電気自動車の欠点をカバーすると同時に、既存のハイブリッド車に比べて格段に高い環境性能を持つクルマとして開発が進められた。
簡単にいえば、クルマが電気を使って走る方向に進むことを目指す点では電気自動車と変わらないが、一気に純電気自動車へと進むのではなく、ハイブリッド車の時代と電気自動車の時代をつなぐ存在として期待されているのがプラグインハイブリッドだ。
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