ルノー 新型 カングー[2014年マイナーチェンジモデル]試乗レポート/森口将之(2/3)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:島村栄二
賛否両論!? 新型カングーのフロントマスク
ただしゼロからデザインされたルーテシアはともかく、既存の車体に新しい顔というパターンは、賛否両論が飛び交うことが多い。ルノー カングーも例外ではなく、今年の春に本国で発表された直後から、ウェブ上ではさまざまな意見が飛び交っていた。
実は僕も「どうなんだろう?」と疑念を抱いていたひとり。でも8月に上陸した現物を見て安心した。カングーそのものだったからだ。
予想以上に違和感がない。しっくり溶け込んでいる。しかも同じモチーフなのに、精悍な雰囲気のルーテシアと違い、ちゃんとフレンドリーに見える。角を丸めたハイトワゴンのフォルムとの相性は、予想以上だった。しかもノーズの左先端に装着されていたサイドアンダーミラーが消えた。旧型オーナーはうらやましいと思うだろう。
ディープな欧州車ファンにはたまらない!?黒バンパーの装いも選択可
もうひとつの注目はグレード。ZEN(ゼン)とACTIF(アクティフ)の2タイプになった。いずれも新型ルーテシアと共通のネーミングだ。大きな違いはフロントバンパーで、ゼンがボディ同色なのに対し、アクティフは黒になる。旧型では限定車にしか選べなかったワークユース仕様が、今度はレギュラーで用意されたわけだ。
変わったデザインと変わらないカングーの本質
インテリアも、外観ほどではないが手が入った。ステアリング形状が一新され、センターパネルもリデザインされている。これまでインパネ中央上部に独立していたオーディオのインジケーターは、本体と一体化した。日本ではこの部分にナビを装着するパターンが多いのでこうしたのだろう。我が国のクルマ事情に見合った改良と言える。
シートはファブリックのグラフィックが変わった程度で、座り心地は以前とほぼ同じ。天井の収納スペース、観音開きのリアゲートなど、カングーをカングーたらしめていたユーティリティもマイナーチェンジ前と共通だ。このあたりは「変わらないで良かった」と思う人のほうが多いはずである。
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