日産、サステナビリティレポート2010年版を発行
日産自動車株式会社は、同社のCSR(企業の社会的責任)に関する考え方や活動をとりまとめた「サステナビリティレポート2010」を制作し、23日より同社の WEBサイト上で公開する。
今回のレポートでは、CSRの進捗状況・目標をまとめた「日産CSRスコアカード」を昨年に続き公開し、前年に示した2009年度目標に対する達成状況および2010年度の目標など、日産のCSRの進展を明確に報告している。
特に、自動車メーカーとして大きな責任を担う環境および安全の取り組みについては、「地球環境の保全」「安全への配慮」の章を設け、詳細に説明している。
社長のカルロス ゴーンは同レポートの冒頭で、
「企業の持続可能性は、長期的な展望に基づいて評価されるが、持続可能性を達成するには、日々の地道な努力が不可欠である。これは日産にとって、長期的な事業目標の達成を支えるべく、短期的な課題解決に向けて活動を進めることを意味する」
と語っている。
同社では、CSRに関する戦略の推進やステークホルダーとの関係強化などを図ることを狙いに、2005年4月、広報部門内に CSRグループを設置し、2006年には「日産CSR方針」と「CSR重点分野」を設定した。
あわせて、関係部門の部門長で構成する「CSRステアリング コミッティ」を設置し、重点分野ごとの実績・目標を管理するとともに、将来のオポチュニティやリスクを探るためのツールである「日産CSRスコアカード」を活用して、全社視点でのCSRマネジメントを進めている。
なお、同社では、環境への配慮から2007年度に同レポートの印刷を廃止し、以降ホームページ上での電子データ(PDFファイル)の掲載を主体とする発行方法としている。
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