ブリヂストン、新工場建設に関してマハラシュトラ州と覚書を締結

ブリヂストン・インディア・プライベート・リミテッド(BSID)は27日、乗用車用ラジアルタイヤ(PSR)およびトラック・バス用ラジアルタイヤ(TBR)製造工場をマハラシュトラ州プネ市近郊のチャカン工業団地に建設する計画に関し、マハラシュトラ州政府との間に覚書を締結した。今回の締結は、BSIDにとって急速に成長を遂げるインド市場において更なる事業拡大を図る大きな一歩となる。

BSIDは、チャカン工業団地内にある約77万平方メートルの建設予定地に、日本円で総額約500億円(約260億ルピー)の投資を段階的に行っていく。生産開始時期については、PSRは2013年1月、TBRは同年8月を予定している。生産能力は、2020年までにPSRが日産10,000本、TBRで日産3,000本となる計画。

本日、ムンバイ市内の式典会場において、マハラシュトラ州知事のアショック・チャバン氏および、ブリヂストン株式会社 常務執行役員 海外タイヤ事業管掌 浦野隆の出席のもと、調印式が盛大に執り行われた。

アショック・チャバン州知事は、「我々は、ブリヂストンによる今回の決定を大いに歓迎するとともに、地元経済にも多大な恩恵をもたらすものと確信しています。大規模な新規雇用創出だけでなく、ブリヂストンの新工場建設により、国際ビジネスの中心地として、またインド国内における最も魅力ある投資先として、マハラシュトラ州の存在感を示すことになります。」と述べている。

またブリヂストンの浦野は、アショック・チャバン氏とそのチームに対して謝意を述べるとともに、「ブリヂストンはインドの発展を強く信じており、アジアにおいて最も影響力のある、力強い経済大国へ成長するものと確信しております。年率10%近い経済成長に加え、強固な経済的基盤と整備された法制度を有した非常に強固な市場であると認識しております。」と挨拶した。

 新工場の概要は次のとおり。

1.工場建設予定地 :マハラシュトラ州プネ市近郊チャカン工業団地

2.操業開始 :PSR - 2013年1月、TBR - 2013年8月(いずれも予定)

3.敷地面積 :約77万m2

4.生産能力 :PSR - 日産約10,000本、TBR - 約 3,000本(いずれも2020年末時点予定)

5.投資金額 :約500億円

6.従業員数 :約1,800名(2020年末時点予定)

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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