日産の志賀俊之氏、女性活躍推進活動が評価され「男女共同参画社会づくり功労者表彰」を受賞
日産自動車株式会社は24日、内閣府男女共同参画局が主催する「男女共同参画社会づくり功労者表彰」において、副会長の志賀俊之氏が「内閣総理大臣表彰」を受賞したと発表した。
内閣府は、多年にわたり男女共同参画社会に向けた気運の醸成等に功績のあった者や、各分野において実践的な活動を積み重ね、男女共同参画の推進に貢献した者などを顕彰することによって、豊かで活力のある男女共同参画社会の形成に資することを目的として、この表彰を実施。
本表彰は、平成9年(1997年)度から官房長官表彰として実施されてきたが、男女の共同参画社会づくりに向けた取り組みの一層の促進を図るため、平成20年(2008年)度から内閣総理大臣表彰として実施されるようになり、男女共同参画社会づくりに関し、極めて顕著な功績のあった個人に贈られている。
日産の副会長の志賀氏は、歴代表彰者に経済界からの選出が少ない中、経営戦略の一環として取り組んできたこれまでの女性活躍推進活動が評価され、今回の受賞となった。
志賀氏は、経営戦略としてダイバーシティ推進に取り組むことで、多様な考え方を受け入れる企業文化を醸成し、日本発の真のグローバル企業になるという強い思いを全社で共有し、社長のカルロス ゴーンとともに先頭に立って変革を進め、ダイバーシティを日産の強みとして定着させた。
具体的には、女性従業員を対象とした研修機会の提供や、役員によるメンタリングプログラムなど、グローバル日産での役員候補の育成に取り組んだ。また、ダイバーシティを企業文化として定着させる為にはワークライフマネジメントが重要と考え、在宅勤務の拡充など柔軟な働き方を推進した。近年では日産だけにとどまらず、企業と社会が連動して女性が活躍できる仕組みを整えようと、精力的に社内外に働きかけている。
本表彰を受けるにあたり、志賀氏は次のように述べている。
「日産が2004年にダイバーシティ推進組織を立ち上げ、10年が経ちました。特に、女性の意思決定層への参画促進には積極的に取り組み、管理職に占める女性の割合は、当時の1.6%から8.2%へと、この10年の活動で5倍以上に増え、女性従業員の10人に1人が、さまざまな部門で管理職としても活躍しています。また、ワークライフマネジメントについても、女性が働きやすい環境整備は男性を含めた全従業員の働きやすさにつながると信じ、在宅勤務の拡充など柔軟な働き方の推進や、男性の育児参画や介護との両立支援にも力を入れています。今回の受賞は私個人だけでなく、社内でダイバーシティ推進にかかわる全ての従業員にご褒美をいただいたものと、大変うれしく思います。」
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