マツダ デミオ 鹿児島ロング試乗レポート/国沢光宏(1/3)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:和田清志
2014-2015日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞車の新型デミオを鹿児島でロングドライブ
昨年9月、7年振りにフルモデルチェンジを果たし登場した新型 マツダ デミオ。
マツダの新世代技術「SKYACTIV技術」と、新デザインテーマ「魂動-Soul of Motion」を全面採用した新世代商品第4弾となるこのコンパクトカーは、発売から瞬く間に人気を博し、翌10月末の時点で月間販売目標5000台の4倍近くとなる1万9000台を受注する好調な滑り出しを記録した!
さらに、新型 マツダ デミオは、その年の優秀なクルマに与えられる賞「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を2014-2015年度で受賞するなど、近年マツダの活躍は目覚しいところ。
今回、そのマツダがここ数年開催している鹿児島ロング試乗会でデミオ駆る機会がやってきた。レポーターは自動車評論家の国沢 光宏氏。果たして、国沢氏の厳しい目に新型デミオはどう映ったのか!?
ライバルの1.5リッターガソリン車のパワー感を圧倒するほど
10分試乗すれば80%くらいの評価が出来るものの、そこから先はもっと長い時間ハンドルを握り、様々な路面状況や、天候を試さなければならない‥‥ということは解っているけれど、現実としちゃ難しい。試乗会の直後にレポート書かなければなりませんから。といった点からすれば、今回のようにジックリ乗れるチャンスは有り難いです。
まず売れ筋のディーゼル&6速マニュアルである。アップダウンのある道を走って見ると、意外にも低い回転域のトルクが物足りない。4速や5速という高いギアだと、ジワジワ速度落ち始め、2千回転を下回ればアクセル全開にしても反応しなくなってしまう。絶対的な出力は、やっぱり105馬力なんだと実感します。
一方、走る楽しさという点では圧倒的にマニュアルだ。高回転域を使ってもトルクの落ち込みなく、むしろ「速いですね!」。ライバルの1.5リッターガソリン車のパワー感を圧倒するほど。このあたり、速いんだか、そうでもないんだか評価に迷うが、平坦地を走っている限り必要にして十分。登り坂は早めのシフトダウンを心がけたい。
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