マツダ デミオ 鹿児島ロング試乗レポート／国沢光宏(2/3)

高い回転域を積極的に使いたいクルマ

ディーゼル＆6ATは、Dレンジで走っていると登り坂で積極的にシフトダウンしてくれるため、パワー不足感無し。

運転に不慣れなドライバーなら、持て余すくらい速いと感じることだろう。

タコメーター見ると、早め早めのシフトダウンを行っている。いずれにしろ高い回転域を積極的に使いたいクルマだと思った次第。

得意分野が違う

気になる燃費だけれど、鹿児島～指宿間だと、マニュアル20km/LのAT18km/Lというイメージ。

いろいろ調べてみたら、どんな道路状況であっても、ATはマニュアルの10％落ちという感じらしい。

今からデミオを買おうと考えている人にとって、マニュアルかATかの判断は非常に難しいと考える。得意分野が違うのだ。

ライバル車と同等のステアリングフィール

足回りやいかに？

最初に不満点から書いておく。一つはタイヤノイズ。気にならない路面も多いのだが、たまにタイヤと路面のマッチングに問題出てしまう。普通に速度域で走っていて「ごー！」という少なからぬタイヤノイズを出す。気になる人だと「う～ん」とウなるレベル。以前箱根で試乗した時は気にならなかったこと。

乗り心地を含めたステアリングフィールも少しばかり「こんなだっけ？」。ステアリングの中央付近のレスポンスが良すぎるんだと思う。ちょろちょろします。荒れた路面に入るや、ダンパーの動きも決してスムースではない。といってもライバルとなるコンパクトカーと同等レベル。デミオが悪いというほどじゃありません。念のため。

そうそう。ヘッドアップディスプレイなど、複雑な形状をしているインパネ上部は、光の加減で窓ガラスに映り込む。マツダ車に共通することなので（テスター陣の感性の問題だと考えます）、映り込みにウルサイ人なら、買う前にチェックしておくことをすすめておく。買ってから対応しようとしたら、バックスキン風の人工皮革など貼るという手か？

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