ホンダ 新型フィットRS vs スズキ スイフトスポーツ どっちが買い!?徹底比較(1/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
Sports VS Sports
今、話題の人気車といえばホンダ 新型「フィット」。ハイブリッドが受注台数全体の約70%を占めるが、クルマ好きには1.5リッターエンジンを搭載するRSも見逃せない。動力性能に余裕があり、CVT(無段変速AT)のほかに6速MTも選択できる。
そしてサスペンションには、専用のチューニングを施した。フルモデルチェンジによって「フィット」自体のボディ剛性も高められたので、RSならではのチューニングも高い効果を発揮する。
一方、従来から人気を得ていたコンパクトカーのスポーティーモデルといえば、スズキ 「スイフトスポーツ」が挙げられる。エンジンは専用に開発された1.6リッターを搭載。「フィットRS」と同じく6速MTも用意される。
サスペンションの取り付け剛性を向上させ、ショックアブソーバーはテネコオートモーティブ社のモンローを採用。スバル「インプレッサWRX・STI」のようなスポーツ指向のエボリューションモデルに仕上げた。
そこで「フィットRS」と「スイフトスポーツ」、コンパクトスポーティモデル2台を比較してみたい。
モデル名 | エンジン | トランスミッション | 駆動 | 燃費 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
ホンダ フィットRS | 1.5リッター i-VTEC | CVT | FF | 21.4km/L | 1,800,000円 |
6MT | 19.0km/L | 1,800,000円 | |||
スズキ スイフトスポーツ | 1.6リッター | CVT | 15.6km/L | 1,748,250円 | |
6MT | 14.8km/L | 1,680,000円 |
【新型フィットRS vs スイフトスポーツ 動力性能対決】
まずは動力性能だが、「フィットRS」の最高出力は132馬力(6600回転)、最大トルクは15.8kg-m(4600回転)になる。対する「スイフトスポーツ」は、136馬力(6900回転)/16.3kg-m(4400回転)だ。
車両重量は6速MT仕様で見るとフィットRSが1050kg、スイフトスポーツが1040kg。数値上は最大トルクの0.5kg-mの違いにより、1.6リッターを搭載する「スイフトスポーツ」が若干優位と受け取られる。
エンジンのフィーリングは、実用回転域の駆動力については互角の印象。両車とも1500~3000回転付近から余裕があり、運転がしやすい。
モデル名 | 最高出力 | 最大トルク |
---|---|---|
ホンダ フィットRS | 97kW(132ps)/6,600rpm | 155N・m(15.8kg・m)/4,600rpm |
スズキ スイフトスポーツ | 100kW(136ps)/6,900rpm | 160N・m(16.3kg・m〉/4,400rpm |
高回転域の吹け上がりは、「スイフトスポーツ」の方が鋭く感じられる。特に5000回転を超えた領域の伸びが良く、6速MTのメリットを引き出しやすい。吸気側にはバルブの開閉タイミングを制御する機能が備わるが、開発者によれば「主に3000回転と5000回転を境に切り替わる」とのこと。5000回転付近からはエンジン音も含めて、スポーティーな感覚が強まる。
従って「フィットRS」であればCVTを選んでも良いと思うが、「スイフトスポーツ」では6速MTを推奨したい。CVTでもパドルシフトによる7速の疑似変速操作が可能だが、メリハリのある回転感覚には6速MTが似合う。
コーナリング時の挙動は、両車ともに後輪の接地性を重視している。先代型の「スイフト」は良く曲がる代わりに後輪の横滑りが強めに生じる傾向があり、「スイフトスポーツ」もその影響を受けていたが、現行型は走行安定性を重視する方向に発展した。
これは日本車、輸入車を問わず今日のクルマに共通する安全重視の開発方針だが、「スイフトスポーツ」は、後輪の接地性を確保した上で少し曲がりやすい設定だ。前輪側のグリップ性能が高く、操舵に対する反応の仕方も機敏に仕上げた。
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