ダイハツ 新型タント最新情報|遂に待望のフルモデルチェンジ! “DNGA”採用でライバル ホンダ N-BOXを猛追!(1/3)

  • 筆者: MOTA 編集部
  • カメラマン:ダイハツ工業・茂呂 幸正・MOTA編集部

新型タント 遂に発売! 話題の新モデルを徹底解説

今は軽自動車の販売が好調で、新車として売られるクルマの40%近くを占める。

この中でも特に人気が高いのは、全高が1700mmを超えるスライドドアを備えた車種だ。今はホンダ N-BOXが国内販売のナンバーワンだが、2019年7月9日には、このタイプの先駆車となるダイハツ タントがフルモデルチェンジを行った。その概要を見ていきたい。

>>新型タント/タントカスタムの内外装を画像で見る

軽の超ハイトワゴン市場を先導してきたパイオニアとしての風格すら感じさせるデザイン

まず新型タントの外観だが、従来と同じく標準ボディとエアロパーツを備えたカスタムを用意する。カスタムのフロントマスクは先代型に似ているが、標準ボディはヘッドランプが薄型になった。先代型と違ってハロゲンヘッドランプを設定せず、全車がLEDになったことも影響している。

ボディの基本スタイルは先代型と共通だ。車内の広さを重視するので、ウィンドウやピラー(柱)を寝かせることはできない。ボディ各部の寸法もほぼ同じだ。軽自動車だから全長の3395mmと全幅の1475mmは規格いっぱいで変わらず、全高も2WDは1755mmだから先代型よりわずか5mm高くなっただけだ。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)も2460mmだから、5mmの拡大にとどまる。

それでもドアパネルには曲線が入り、先代型に比べるとボリューム感と存在感が強調されている。

新型にもミラクルオープンドアを採用し乗降性も向上

そして2/3代目タントで採用されたミラクルオープンドアは、新型にも採用された。左側のピラーは、後席側のスライドドアに内蔵され、前後ともにドアを開くと開口幅が約1.5mとワイドに広がる。

新型タントでは、床の位置を先代型に比べて16mm下げたから、乗降性が従来以上に向上した。助手席の背面には乗降用グリップも装着され、お年寄りにも優しい。前後のドアを開くと開口幅が大きく広がるから、体を捩らずに乗り込み、後席へスムーズに座れる。

オプションにはさらに乗降性を高める“ラクスマ・グリップ”も用意

ディーラーオプションでは、乗降性をさらに高めるラクスマ・グリップを用意した。助手席の前側と運転席/助手席の背面に装着されるグリップで、手にフィットする形状だから握りやすい。左側の長い開口幅に合わせた電動式のミラクルオートステップも装着できる。

また新型タントには軽自動車初の装備として、売れ筋グレードの運転席に、540mmの長いスライド機能を備えた。助手席も380mmスライドできる。運転席を後端にスライドさせて助手席は前側に寄せると、車内で左右方向の移動がしやすい。ドライバーがミラクルオープンドアから乗り降りできる。

特にファミリーには嬉しい利便性

特に後席の左側にチャイルドシートを装着した時の運転席のスライド機構は便利だ。助手席を前側にスライドさせると、左側の後席の足元空間が大きく広がり、子供をチャイルドシートに座らせる作業が簡単に行える。その後もスムーズに運転席へ移動できるから、雨の日も快適だ。この運転席のロングスライド機能は、安全性を考慮して、ATレバーがPレンジの時だけ使用できる。

助手席にはイージークローザーも用意され、半ドアの状態にすれば、その後は自動で完全に閉まる。子供やお年寄りも扱いやすい。

電動スライドドアのタッチ&ゴー機能も採用した。閉まり切る前にフロントドアのスイッチに触れると、ドアロックを予約できるから、車両から早く離れられる。

降車時にインパネのスイッチを押しておくと、クルマに戻った時に、電動スライドドアが自動的に開くウェルカムオープン機能も採用した。子供を抱えて買い物袋も持っている時など、車両に近づくだけでスライドドアが開くと便利だ。

>>プラットフォーム一新でインテリアも新しくなった[次ページへ続く]

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