クルマ好きが大黒や辰巳PAに集まるのはなぜ【週刊 クルマ事件簿】

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近年ではSNSで同好の士と簡単に集まることが可能となった

なぜ首都圏のクルマ好きは、こぞって大黒PAや辰巳PAに集まるのか?

背景には、クルマ好きの草食化と、SNSの普及がある。

かつてクルマ好きは、箱根などのワインディングロードやサーキットに集まったものだが、現在は、それがスポーツカーであっても、飛ばすものではなく観賞したり雰囲気を楽しんだりするもの。さらには、同じメーカーや同じ車種を愛する同好の士と交わることが、至上のヨロコビになった。

そんな同好の士たちは、SNSで簡単に集まることができるようになった。

私は24年間フェラーリを乗り継いでいるが、かつては私のような庶民系フェラーリオーナーは、仲間を見つけるのに苦労した。しかし今は違う。簡単に好き者同士集まることができる。

大規模なオフ会に対応可能な全方位型の大黒PA

近年はあまり「オフ会」という呼び方はしなくなったが、いわゆるオフ会の会場としては、駐車料金がタダで時間制限もなく、予約も必要ないSAやPAが最も手軽だ。中でも大黒PAは、湾岸線両方向および大黒線どの方向からも入れる全方位型PA。横浜というロケーションもイイ。

これがたとえば海老名SA下りだと、東名下りからしかアクセスできず、首都圏一円から集まるには、あまり適していない。

大黒PAは、駐車可能台数も普通車335台と規模が大きく、大規模なオフ会にも対応できる。オフ会のメッカになるのも当然だ。

大黒PAは飲食設備が非常に貧弱だが、クルマ好きたちはクルマの周囲でだべるのみなので、それは問題にならない。

マイナスイメージを嫌う人は第三京浜の都筑PA

ただ、大黒PAは、89年の開業当初からクルマ好きが集まり、一般人がビビるような派手な改造車の集会も日常茶飯事。なんとなくガラが悪いイメージもある。

そんなマイナスイメージを嫌う集まりは、第三京浜の都筑PAに場所を変えたりする。都筑PAは第三京浜上りからしかアクセスできないのが弱点だが、駐車台数は普通車168台で、そこそこの規模がある。

ボッチは辰巳第一PA

一方、一匹狼(?)のクルマ好きや、もっと小規模な集まりは、首都高湾岸線から9号深川線上りに分岐したところにある辰巳第一PAを目指すことが多い。

辰巳第一PAは、普通車がわずか29台しか置けない小規模なPAだが、ベイエリアの眺めは最高。クルマ好きがふらっと立ち寄って愛車を眺め、しばしの癒しを得て去って行くといった使い道にピッタリだ。

ちなみに反対側の辰巳第二PAは、湾岸線西行きから9号深川線上りに分岐したところにあるが、普通車がたった8台しか置けないので、クルマ好きが集うことはまずない。

私自身PA・都筑PA・辰巳第一PAそれぞれで、ミーティング的な集まりを主催および参加したことがあるが、会合の種類によって使い分けている。

[レポート:清水草一]

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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