甲州ワインの底ヂカラ、知ってますか? ~「ボルボ V40」2015年モデルで巡る山梨ワイナリーの旅~(4/5)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:小林岳夫
急峻な傾斜地を巡り改めて知る、新型V40の底ヂカラ
しかしその前に撮影だ。働かざるもの飲むべからずなのだ。
水はけのよいように急峻な斜面に作られた葡萄畑を巡るのに、実力を発揮したのは先述のV40にアジとして残された元気のよさである。1.6リッターながら威勢のいいターボが急な勾配をもスイスイ駆け上がるのがとても楽しい。
アクセルの踏込に対する反応が速いので、急な勾配の登り坂の途中でうっかり停止してしまい、再び加速しなくてはいけないような場面に遭遇したとしても、頼りがいのある発進のおかげでストレスを感じることなく葡萄畑めぐりができた。
反して、採用された新しいツーリングシャシーは、トラクターや重量級の車両が通るために意外に荒れた農道の路面のガタガタ・ボコボコした荒れを、それほど過敏に拾うことがなくなり、快適性は向上している。
狭いあぜ道でも発揮された小回り性能の高さ
それから、なんといっても細い農道で、ボルボ V40のコンパクトなサイズ感は素晴らしい。実は今回の2015年モデルのマイナーチェンジで、見た目にはわからないものの実際にかなりの恩恵を感じる変更がタイヤになされたのに注目したい。
変更前は225/45R17というサイズだったのだが、今回は205/50R17という、やや細いタイヤが採用されたのだ。このために最小回転半径が5.2mに改善されたのだが、この効力たるやちょっと感激であった。
わ!道間違えた! とか、駐車場での取り回しとか、クルマを限られたスペースの中で取り回さなければいけないシーンはドライブ中にも何度も遭遇する。実は走行性能の中で一番ありがたい改善なのではないかなと思う。
しかもインチダウンしているわけではないから、クルマのスタイリング(見た目)の印象を損なわないというのが何より嬉しい。だってこのキュッとオシャレな外観でV40を選んだ人はとても多いんじゃないかと思うからだ。
2015年モデルの熟成ぶりはロングドライブでこそ発揮される
ちなみにこのシャシーとタイヤの変更は、往路の高速道でも恩恵を感じた。
都心・芝公園のほとりにたたずむボルボ・カー・ジャパンを後にし、山梨に向かうには通常、首都高速から中央道へ抜けるのが一般的なのだが、折しも中央道は集中工事中というお日柄。まあ仕方がない、と厚木にある東名JCTから中央JCTに抜ける圏央道ルートを取ったのだが、とにかくトルクがギュンギュンと少しの踏み込みで生まれてしまっていたような、ややヤンチャな印象だった以前の仕様に比べて、アクセルのレスポンス自体は変わらないもののそれを受け止めるシャシーがスポーツ方向からツーリング方向に変更されたために、アタリがとても柔らかくなっている。
ちょっとレディへの階段登った感ある新V40、印象はかなりいい。とくにやや渋滞が頻発するようなシーンにおいて、あんまり飛び出すような加減速ばっかり繰り返していたら、乗員全員があっという間にオエ~っとなりかねない。この改善はドライバーよりもむしろ乗員に効果的かもしれない。
[フレンチオークの樽で醗酵・貯蔵された特別なワインたちをじっくりと味わう贅沢・・・次ページへ続く]
【注記:葡萄畑や周辺道路など、三澤農場へ一般車両・人が無断で入場することは通常全て禁止されています。本記事内の「三澤農場」「ミサワワイナリー」における画像は、全て中央葡萄酒(株)の許可を得て撮影されたものです。】
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