ボルボ 新型S60/V60 R-DESIGN [2014年モデル] 試乗レポート/今井優杏(1/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:島村栄二
変更点は4,000箇所以上にのぼる過去最大規模のモデルイヤーチェンジを実施
ボルボが一般発売に先駆けて報道陣に公開したのは、なんとビックリ、ただのモデルイヤーチェンジだった!
とか書いちゃうとちょっと挑発的だけど、新しいイヤーモデルを持ってきて試乗会をするなんて、ボルボに限ったことではなく、かなり珍しい現象だと思う。
先にちょっと説明しておくと、モデルイヤー制度というのは一年ごとに改良を加え、どんどんモデルの完成度を上げていくというシステムのこと。よく試乗記で『モデル後期で熟成された仕上がり……云々』とかいうのをご覧になった諸兄もいらっしゃると思うけど、確かにこのモデルイヤー制度を採用しているメーカーでは、フルモデルチェンジ直前の最終モデルが最も完成度が高いモデル、ということに実質なってしまう。
でもまぁそこまで危惧することなかれ、通常モデルイヤーはそんなに大した変更がなされるわけじゃない。
輸入車において、よくある変更と言えばフェイスリフトと呼ばれる外観処理と、ナビゲーションに関することなんかが多くって、ダッシュボード周辺に不格好に生える後付けナビだったのが、埋め込みのビルトイン設計ナビにスッキリ統合されたりはする。好調すぎる販売に後押しされて、まだ夏の暑いさなかに前倒しで2014年イヤーモデルを導入してきた同社のV40が、まさにそんな感じのモデルイヤーチェンジだった。
しかしそれだってプレス向けに試乗会を行うほどじゃない。
だから試乗会を開いたということは、それ相当の変更がなされたということの裏付けにもなるということだ。
フェイスリフトは実に全8モデル中6モデルであるS60・V60・XC60・V70・XC70・S80に及び、発表された変更箇所は過去最大規模で、なんと外観の変更を含む4,000以上、2010年よりプロジェクトをスタートさせていたというから、こりゃもうビッグマイナーチェンジと言ってもいいのかもしれない。
◎関連記事を併せてチェック!
■ボルボ V60・XC60[2014年マイナーチェンジモデル]試乗レポート(2013/9/18掲載)
■ボルボ 新型「S60」「V70」[2014年マイナーチェンジモデル] 試乗レポート(2013/8/27掲載)
なお、ニュースになるくらいのモデルイヤーチェンジの最大のトピックスは以下。
・先日発表された『サイクリスト検知機能』をヒューマンセーフティー(セーフティーパッケージオプション)に追加
・ヘッドランプは形状が変更されただけでなく、常にハイビームで前方を照らしながらも、対向車のヘッドライトや前車のテールランプをカメラセンサーで検知して、対象物のみロービームにし、まぶしさを低減しつつ広くて明るい視界を確保する『フル・アクティブ・ハイビーム』を採用
・ベースグレード以外すべてにパドルシフトを採用
なんだか安全面も走り面も双方ガッツリ網羅してくれちゃってるではないか! これらに加えてインテリアとエクステリアの大幅な刷新がなされている。
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