フォルクスワーゲン 新型ポロ 試乗レポート(3/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:小平寛/フォルクスワーゲンジャパン(株)
初のDSGは扱いやすいが加速はちょっと物足りない
直噴ではなくポート噴射の1.4L直4DOHCエンジンは、最高出力63kW(85ps)/5,000rpm、最大トルク132Nm(13.5kgm)/3,800rpmというスペック。これに乾式単板クラッチを持つ7速DSGが組み合わされる。
クラス初となったDSGは、途切れがなくダイレクトな加速フィールを楽しませてくれる。日本では、微低速での扱いやすさが大事だと思うが、世に出た当初の乾式単板クラッチのDSGがそれを苦手としていたところを、比較的扱いやすく仕上げられているところもよかった。
そもそもこの価格帯でデュアルクラッチトランスミッションを持つクルマは他にないわけで、その点ではこれを味わうがためにこのクルマを選ぶのもアリだろう。
低燃費エンジンに効率のよいDSG、さらに軽量化されたボディも手伝って、10・15モード燃費は17.0km/Lと、従来の1.4Lエンジンと6速ATの組み合わせに対して実に29%も向上している。100km当たりCO2排出量も129g/kmと聞くと、まさにハイブリッドだけがエコカーじゃないという思う。なかなか立派な数字だ。
ただし、動力性能については可もなく不可もなくという感じ。全域フラットトルクにより、市街地を普通に走るには十分だし、高速道路での追い越し加速のような状況でも、けっしてパワフルではないものの、それほど不満もないが、物足りないといえば物足りない。
積極的にDSGを得たことによる加速を「楽しむ」という雰囲気ではない。DSGの旨味をより大きく感じられるのは、やはり過給機付きエンジンと組み合わせたときだろう。
また、ちょっと作動音が出ていることや、飛び出し感があることが少々気になった。大きな問題ではないが、もう少し改善されるとありがたい。
高速巡航時の安定感ある走りは、コンパクトなクルマながら、さすがはポロ。電動油圧パワステの制御も洗練され、軽すぎず、スッキリとした印象となっているところもいい。こうしたことをサラッとこなしてしまうところがVWらしい。
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