フォルクスワーゲン 新型パサート・パサートヴァリアント 試乗レポート/岡本幸一郎(1/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
魅力的な価格帯となって登場した新型パサート
2010年後半から2011年にかけてのフォルクスワーゲン(以下VW)は、フルモデルチェンジやマイナーチェンジ、一部改良も含めてニューモデルのオンパレードだ。
先日試乗したトゥアレグやシャランの仕上がりに感銘を受けたのも冷めやらぬうちに、今度は矢継ぎ早に、これで通算7代目となる新型パサートが日本に導入された。
いささか控えめなキャラクターに見えるパサートは、日本で長らく輸入車販売ナンバーワンの座につけるVWの中にあって、ゴルフやポロ、あるいはティグアンやトゥアレグの影に隠れた存在となっている感は否めない。
しかし、何を隠そう2010年に関していうと、パサートはゴルフをも上回る約100万台が生産されたというのだから、VWの中心的な存在に違いない。
そのパサートを、日本でももっと目を向けてもらおうということなのか、まずは新型パサートの価格に驚かされた。
日本導入モデルは、パワートレインが1種類のみで、セダンとヴァリアント(ワゴン)の「コンフォートライン」と「ハイライン」という、シンプルな4グレード展開となっている。
ボトム価格は324万円からスタートし、ヴァリアントは22万円高、ハイラインはコンフォートラインの50万円高となり、全車300万円台。もちろん、全車エコカー減税の対象となっている。
このクラスで、この価格帯。
しかも見せかけの数字ではなく、標準装備品もそこそこ充実させての金額だから、もはや国産車に対しても金銭面での垣根はなくなったといえるだろう。
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