フォルクスワーゲン eゴルフ|VW初導入のEV(電気自動車)を国内初試乗! ゴルフとの違いを徹底評価する(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:和田 清志・フォルクスワーゲン グループ ジャパン
世界中でEV化の動きが加速する中、国内導入されたVW製EVの完成度を検証する
先ごろ開催された東京モーターショー2017には、各社から電気自動車のコンセプトカーが豊富に出品された。フランスとイギリスの政府が2040年までにガソリン/ディーゼルエンジン搭載車の販売を禁止したことも、政策方針の良し悪しは別にして、電気自動車が注目される理由になっている。
ところがここ日本では、エンジンを搭載しない純粋な電気自動車は、現時点で購入できる車種の数がきわめて少ない。日本車では実質的に日産リーフだけだ。日産は商用車のe-NV200とワゴン仕様も用意するが、価格が高くほとんど売れていない。三菱のi-MiEV(アイ・ミーブ)、商用車のミニキャブミーブは設計が古く、販売は同様に低調だ。
輸入車では電気自動車の専門ブランドとしてテスラ(モデルSとモデルX)が挙げられるが、そのほかはBMW i3のみになる。選択肢が極端に限られて選びにくい。
その意味で注目されるのが、新たに国内へ導入されるフォルクスワーゲン(VW) ゴルフの新ラインナップ”eゴルフ”だろう。
VW ゴルフのEV(電気自動車)バージョンで、エンジンの代わりにモーター/駆動用電池/制御機能などを搭載する。2017年10月19日から12月25日までインターネットの専用サイトで申し込みを行い、契約を行った後に年末から納車を開始する予定だ。
今回eゴルフのテスト車両が用意されたので、早速試乗してみた。
eゴルフの爽快な走りはガソリンモデルにもひけをとらない
eゴルフが搭載するモーターは、最高出力が100kW(136馬力)、最大トルクは290Nm(29.5kg-m)を発揮する。駆動用電池の総電力量は35.8kWhで、1回の充電によって走れる航続可能距離は最大301kmだ。
発進させると電気自動車だからノイズも小さく、直線的に速度を高めていく。フル加速を続けていると、モーターの特性によって次第に速度の上昇が鈍ってくるが、巡航中にアクセルペダルを踏み増した時の反応は鋭い。滑らかな加速が素早く立ち上がり、電気自動車のメリットを感じる。
通常のエンジン搭載モデルでは、エンジン回転の上昇に連れて動力性能が高まるが(そこが魅力でもあるが)、モーターは瞬発力が強い。EVはアクセルペダルを長く踏み続ける発進から高速までの加速よりも、追い越し加速が得意だ。エンジン車でいえば、ガソリンよりもディーゼルに近い特性を備える。
フォルクスワーゲンが公表するドイツ仕様車の性能データは、停車時から時速80キロまでの加速タイムが6.9秒、時速100キロは9.6秒で、最高速度は時速150キロだ。この数値からも、実用面で有利な性能であることが分かる。
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