G’sシリーズ初の「2代目モデル」/トヨタ 新型 ヴォクシー・ノア「G’s」試乗レポート(2/4)

G’sシリーズ初の「2代目モデル」/トヨタ 新型 ヴォクシー・ノア「G’s」試乗レポート
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基本コンセプトは不変の「コントロール・アズ・ユー・ライク」

トヨタ 新型 ヴォクシー・ノア「G’s」試乗レポート/山本シンヤ

2代目ヴォクシー・ノア「G’s」の基本コンセプトは「コントロール・アズ・ユー・ライク(=意のままに操る喜び)」と不変。

だが単に「走りがいいよね」だけでなく、「所有する喜び」や人から「いいクルマに乗っている」という満足感もプラスさせるトータルコーディネイトだ。商品企画を担当する久野友義さんは、「前モデルは何もない所からのスタートでしたので試行錯誤でしたが、今回はユーザーからの期待も高く、これまで以上に力が入っています」と語る。

2代目モデルにスポット溶接追加が行われなかった理由とは

トヨタ 新型 ヴォクシー・ノア「G’s」試乗レポート/山本シンヤトヨタ 新型 ヴォクシー・ノア「G’s」試乗レポート/山本シンヤ

G’sのキモとなるのはシャシーチューニングである。「走りのレベルを引き上げるためには“体幹”を鍛えることが重要」と、今回もボディ剛性アップが行なわれているが、先代で実施されたG’s定番のチューニングの「スポット溶接追加」はゼロで、補強ブレースなどによる補強のみである。

その理由を久野さんに聞くと「やらなかったのではなく、やる必要がなかった…と言うのが正しいですね。ノーマルの基本性能が底上げされている証拠です。これも『もっといいクルマ作り』が浸透している一つの例です」と語る。

更に空気の力で操安性をアシストする「空力フィン」がフロント床下周りに追加されている。

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専用チューニングの足回り、そのポイントは「バランス」

トヨタ 新型 ヴォクシー・ノア「G’s」試乗レポート/山本シンヤ

サスペンションは専用チューニング(フロント-20mm、リア-25mm)品、タイヤ&ホイールは、ベース車から2インチアップとなる215/45R18(BSポテンザRE050A)+専用アルミホイール(エンケイ製)、スポーツブレーキパッド+レッド塗装ブレーキキャリパー(オプション)などを採用。また、新たに電動パワステの専用チューニングなども行なわれている。

G’sのマスターテストドライバーの江藤正人さんは「G’sの走りの考え方は 『しなやかさと素直さ』、『違和感なく普通に走れる』ことです。もちろん、コーナリング性能は引き上げられていますが、大事なのは『クルマのバランス』ですね」と語る。

フロントエアロはバンパーから全て専用デザインに

トヨタ 新型 ヴォクシー・ノア「G’s」試乗レポート/山本シンヤ

エクステリアは、専用エアロパーツで差別化されるのは前回と同じだが、今回はフルバンパータイプに変更。よりデザインの自由度が増し、アグレッシブで迫力のある印象に変貌。

先代はLEDやメッキを多用していたが、現行モデルはノーマルのエアロ付モデルが先代G’s並みにスポーティなデザインとなっているので、G’sは更に上を目指した…と言うことだろう。恐らく、このデザインが今後のG’sのトレンドとなるはずだ。

衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を新採用

トヨタ 新型 ヴォクシー・ノア「G’s」試乗レポート/山本シンヤ

インテリアはブラック+シルバーのステッチのコーディネイトを採用。アルミ調のメーターやスポーティシート(フロント)、ピアノブラック+スエード調のインストパネルの採用し、スポーティさだけでなく質感の高さも追求している。また、ドアを開けると床にロゴを映し出す「LEDアクセントライト(ディーラーOP)」など遊び心も忘れていない。

また、新型では衝突安全支援パッケージ「トヨタセイフティセンスC」を装備。これまでG’sは安全装備に関して積極的ではなかったが、これは嬉しいポイントでもある。

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

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