トヨタ スープラが2019年春に発売開始!価格は700万円代か!?スペックも大胆予想(2/2)

  • 筆者: オートックワン 編集部
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新型スープラの最新解説記事は↓下記リンク↓をご覧ください。

最新記事:トヨタ スープラ、17年ぶりに復活!|5代目モデルは2019年春に日本正式デビュー[2019年1月14日更新]

※以下は2018年7月13日時点での独自取材による予想記事です。最新情報は上記リンク先の記事をご参照ください。

新型スープラ、グッドウッドで全体像公開。“A90型”とも発表

2018年7月12日に英国で開催されたグッドウッドフェスティバルにて、新型スープラの市販版のプロトタイプが公開された。公開された車両はカモフラージュが施されていて詳細はわからないものの、ロングノーズ・ショートデッキのスポーツカーらしいプロポーションで、会場にいた観衆を大いに沸かせた。

この日テストドライバーを務めたのはチーフエンジニアの多田哲哉氏と、マスタードライバーのHerwig Daenens氏。また同時に公開されたトヨタの公式動画で、“A90”という型番もお披露目された。

◆【画像】かっこよすぎ!?次期スープラのデザインはこうなる

トヨタ スープラ、販売開始は2019年前半に正式決定

トヨタ 新型スープラのデビューは2019年前半になると発表されている。これは2018年7月6日にトヨタによって正式に発表されたもので、伝説のスポーツモデルを心待ちにする全国の車好きには嬉しいニュースだ。

同時にトヨタはNASCARにもスープラ仕様のマシンで参戦することを発表しており、いよいよスープラ復活に向けたカウントダウンが始まった感がある。そこで今回は、このスープラのスペックや価格を予想してみたい。なお画像の一部には、まだ正式にスープラと公表される前のコンセプトカー『FT-1』のものも含まれる。

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◆トヨタ、新型スープラを2019年前半に販売開始へ…新型モデルでNASCAR参戦

トヨタ スープラの車両価格は600~700万円台!?

まず注目の価格から。トヨタ スープラの車両価格は600~700万円代になるのではないかと予想する。兄弟車としてBMWからデビューすると考えられているBMW Z4も、販売価格は518~850万円だった。Z4の場合は2リッターエンジン搭載車と3リッターエンジン搭載車での価格差が大きく、3リッター搭載の35i系が726万円~となっていた。おそらく、このクラスの新型車として登場すると見てよいだろう。

このクラスには国内では日産 フェアレディZ(3917~640万円)があり、海外ではポルシェ 718ケイマン(655万円~)やメルセデス・ベンツSLC(541~693万円)といった長い伝統を持つスポーツモデルが肩を並べている。これらの名車と渡り合えるか、その成否に注目したい。

トヨタ スープラに搭載予定のエンジンは!?

直列6気筒ガソリンエンジン×ハイブリッドが濃厚か

トヨタ 新型スープラだが、エンジンは3リッター直列6気筒エンジンになるといわれている。これはかつてのスープラの伝統を守るため(過去に販売されていた歴代スープラはいずれも直列6気筒エンジン搭載)という点、またプレミアムスポーツとして、回転フィーリングや特別感において優位性のある多気筒エンジンを搭載したいという意図もあるのだろう。

歴代スープラから受け継いだ長いボンネットに収まるのが4気筒エンジンだとしたら、あまりにもったいない話である。

ただし、かつてのスープラがNA/ターボだったのに対し、新生スープラはモーターアシストによるハイブリッドになる公算が大きい。トヨタは直近でレクサス LCにマルチステージハイブリッドを搭載するなど、そのハイブリッドの制御技術をどんどん磨き上げている。新世代スープラがどのような走りの楽しさをもって誕生するか、注目したい。

搭載されるエンジンはBMW製?気になる協業の行方

気になるのが、新型スープラに搭載されるエンジンがトヨタ製の自社開発のものになるか、BMW製のものを搭載するかという点だ。すでに知られている通り、トヨタ 新型スープラはBMWとの共同開発で誕生し、BMW側の兄弟車も登場するといわれている。

その点、現在トヨタには直6エンジンはラインナップされていない。一方のBMWはかつてより“シルキー6”との誉れ高い直6エンジンに強いこだわりを持って開発が続けられており、現行モデルでは3リッター直6ターボエンジンを3シリーズ系(340i)や5シリーズ系(540i)などに搭載している。

この点から新型スープラには、BMW製エンジンが搭載される可能性が高い。直6エンジンは回転フィーリングに優れる反面、前後方向に長いため搭載車種を選ぶため、仮にレクサス系車種に搭載するという選択肢があるとしても、トヨタによる新規開発は相当に高いハードルを超える必要があるだろう。

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◆トヨタ、次期型「スープラ」来年登場?BMWと同時発表に向けパワーユニットも決定か

トヨタ スープラにMTはラインナップされる!?

メカニズム面で気になる点が、新型スープラにMTが用意されるかという点だろう。先代となるJZA80スープラの場合、グランドツーリングカー的な走りを意図した4速ATのほか、スポーツ走行を楽しみたい層向けの5速/6速MTが設定されていた。

トヨタ 86のようにスポーツ走行の楽しさを明確に目指すモデルならAT/MT両方ラインナップされるのも必至だが、果たしてスープラの場合は、どちらかというとグランドツーリングカー的な立ち位置も兼ねている。また性能も、3リッター直6エンジンを搭載することで相当のハイパフォーマンスになることが予想される。昨今、日産 GT-Rを例にとってもわかる通り、ハイパフォーマンスを意識した車種にはもはやMTは搭載されなくなっている。そのため、MT搭載が若干難しい部分があるのは想像に難くない。

一方でトヨタは近年、2018年7月にデビューしたカローラスポーツに新開発の6MT搭載モデルを設定するなど、近年MTが選べない車種がほとんどという中で、MT派ユーザーに向けたクルマづくりにも積極的だ。ファンとしては、6MT搭載グレードの登場にも期待したいところだ。

トヨタ スープラの性能&スペックはどうなる?

ニュルブルクリンクで磨き上げた走りに期待大

スープラの性能に関してはまだ正確なことはわかっていないが、ドイツの世界的な難関コースであるニュルブルクリンクでの走行テストが何度かスクープされていることから、走りの完成度を相当高められているものと推測される。

モータースポーツへの起用でトヨタの今後の走りのイメージをけん引

また先に触れた通り、すでにGAZOOレーシング仕様やNASCAR参戦仕様のレーシングマシンも公開されている。ここから読み取れることは2つあり、1つはモータースポーツ仕様車のベースとして、走りに関わる各部分の完成度が高められていること。NASCARに関してはあくまでボディはデザインを模しているだけであり、実際の性能云々はレース仕様車には直接関係しないが、対するGAZOOレーシング仕様はそのコンポーネンツを共用するので、ベース車両にも一定以上の運動性能は要求される。

もう一つは、この新型スープラがトヨタの今後のモータースポーツのイメージリーダーとしての役割を担う可能性だ。これは86のデビュー当初と同様で、86も当初、車両単体で完成して終わりではなく、86を起点にしたカスタムパーツやそれを取り扱う専門ショップ、ワンメイクレースといった付加価値と一緒に登場している。86のデビューは2012年なので、それから7年経った2019年にスープラがその役割を引き継ぐ構図が見えてきている。

トヨタ スープラのデザインをチェック

かなり早い段階から公開されていた外装デザイン

▲左:スープラと思しきコンセプトカー『FT-1』/右:先代スープラ(JZA80)

今回スープラが目新しい点に、構想段階のかなり早い段階からボディ全身のデザインが公開されている点がある。コンセプトカーの『FT-1』は2014年1月のデトロイトショーで世界初公開されていたほか、2018年3月にはGAZOOレーシングスタイルコンセプトが、2018年7月には、NASCAR参戦用のレーシングモデルの全身像も公開された。

ロングノーズ・ショートデッキのプロポーションは先代譲り

改めてそのスタイリングを見てみると、ロングノーズ・ショートデッキのスポーツカーらしいプロポーションを先代スープラから受け継ぎつつ、ノーズ中央部分が突き出た形状のフロントマスクやLEDヘッドライト、ブラックアウトされたチンスポイラーで、躍動感あふれる造形になっている。

またリアを見ると、左右のテールランプから下方向に伸びるエアアウトレットが特徴的だ。この造形はレクサス LFAにも通じるものがある。

さらにルーフ形状も、乗員の頭上空間を確保しつつ少しでも空気抵抗を減らすことを目的としたダブルバブルルーフが採用されている。この辺りはかつてのスープラにはなかった、全く新しいデザインだ。

先代スープラを彷彿とさせる懐かしいアイコンも

一方、かつてのスープラのデザインも取り入れられている。ロングノーズ・ショートデッキのプロポーションに加え、特徴的なサイドウィンドウの形状やドア後部のエアインテークは、かつてのJZA80型スープラと瓜二つだ。

新型スープラのボディサイズと乗車定員...2シーターが濃厚か

新型スープラのボディサイズは全長4,575mm×全幅2,048mm×全高1,230mmと発表されている。車両重量やホイールベース、気になる乗車定員はまだ公表されていない。歴代モデルは2+2の4人乗りだったが、新型ではピュアスポーツ度を増して2人乗りになるという情報もあり、明確なことは判明していない。あくまで現在公開されているインテリアの写真を見る限り、2+2レイアウトにするには、スペース的にかなり無理がある印象だ。

全長全幅全高車両重量ホイールベース乗車定員

4575mm

2048mm

1230mm

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新型スープラ、内装デザインはどんな感じ?

インパネのラインは先代JZA80スープラへのオマージュか

内装も、スポーツカーらしい包まれ感のあるデザインが特徴だ。またすでに公開されているFT-1コンセプトの内装を見ると、インパネがドライバーシートを囲うように一続きのラインで形成され、そこにスイッチが配されているデザインが特徴だ。

これはあのJZA80スープラのインテリアとも非常に似通った部分であり、トヨタがオマージュ的な意味でこの造形にしたのは想像に難くない。

トヨタ スープラのライバル車種

当時は多くのライバルが跋扈していた国産スポーツカー市場も今や...

先代スープラが販売されていた1980~90年代は、日本においてスポーツカー・スペシャリティカーブームが席巻していた時代であり、多くのライバル車がその性能やデザインを競っていた。パッと浮かぶだけでも日産 シルビア/180SX、日産 フェアレディZ、日産 スカイラインGT-R、マツダ RX-7、三菱 GTO、三菱 ランサーエボリューション、スバル WRXなど、その多くがのちに伝説的な存在になったモデルだった。

ところがその後時は経ち、これらのモデルの多くが販売終了という道を辿っている。先に挙げた中で現在でも販売されているのは日産 フェアレディZとスバル WRXだけとなり、あとは日産 スカイラインGT-Rは、GT-Rという別車名に生まれ変わっている。

日産 GT-Rは新型スープラのライバルになりうるか

もっともGT-Rは、当時のスポーツカーからスーパーカーという一段上のカテゴリに昇華しているため、同じDNAを受け継いでいるとは言い難いところではある。今回新たに登場する新型スープラも、GT-Rのライバルの地位を狙うかといえば、恐らくそうではないだろう。

むしろスープラのライバルとして想定されるのは、圧倒的走行性能と運転する楽しみの両方を兼ね備えた、特別感のあるモデルだ。先に触れた日産 フェアレディZやポルシェ 718ケイマン、シボレー カマロといったクラスが、この立ち位置に合致する。

◆「シルビア VS スープラ」復活するならどっちがいい?みんなの意見を聞いてみた

トヨタ スープラってどんな車?

初代スープラはトヨタ セリカXXの北米販売用の名称だった

初代スープラは、当時販売されていたスポーツクーペのトヨタ セリカXXの、北米市場における名称だった。そのデビューは1978年にさかのぼる。ボディ形状はファストバッククーペ形式で、後のスープラと比較すると、スポーツ要素は比較的控えめのおとなしいスタイリングが特徴だった。

2代目のセリカ XX(北米市場におけるスープラ)は一転してリトラクタブルヘッドライトを採用、車高の低さと伸びやかなボディが際立つスポーティな装いに生まれ変わった。

3代目でセリカから独立、スープラ単体としてデビューを飾る

3代目へのモデルチェンジのタイミングで、それまでのセリカXXからスープラという単独の車名を手に入れる。デビューは1986年で、日本市場におけるスープラの誕生はこの年であるといえる。

先代同様リトラクタブルヘッドライトを使用した伸びやかなスタイリングに、2+2のレイアウト、直列6気筒エンジンなどの特徴を先代から踏襲していた。

またエンジンには自然吸気のほか、ツインターボを搭載した上級モデルも設定されていた。ちなみにシャシーは、高級パーソナルクーペとして人気を誇っていたソアラと共用だった。

映画の起用で有名になった4代目をラストに販売を終了

4代目ではライトを固定式に変更したほか、それまでの直線的なデザインではなく、曲線を多用した、マッシブな雰囲気の漂うものに生まれ変わった。エンジンも排気量を拡大し、3リッターの自然吸気とツインターボの2本立てとなる。

このモデルは後に長いシリーズ作品となるハリウッド映画『ワイルドスピード』(原題:Fast and Furious、2001年公開)の劇中車として高い人気を誇り、同作品に起用されていた日本製スポーツカーとともに、日本国内のみならず海外市場においても再び注目を集めるようになる。

この4代目スープラは、2002年に惜しまれつつその販売を終了した。

【動画】新型スープラがついに登場!華麗な走りで観客を魅了

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筆者オートックワン 編集部
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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