トヨタ プリウスα （アルファ）新型車解説(1/5)
- 筆者： 渡辺 陽一郎
- カメラマン：茂呂幸正
プリウスα（アルファ）デビュー！！いったいぜんたい、どんなクルマだ！
プリウスは絶大な販売実績を誇るハイブリッドカー。
そして国内では、ミニバンが乗用車需要の約16％を占める売れ筋ジャンルになっている中、現行プリウスも登場後約2年を経てテコ入れが行われた。
それは、「プリウス＋ミニバン＝プリウスα（アルファ）」という図式。
プリウスαはベース車のプリウスよりひとまわり大きなボディを持ち、3列シートの7人乗りと、2列シートの5人乗りを設定する。つまり、広い室内が生み出す多用途性がメリットのクルマだ。
7人乗り、5人乗り共にボディサイズは共通。全長はベース車のプリウスを155mm上まわる4615mm、全幅は30mmワイド化されて1775mm、全高は85mm高まって1575mmとなる。全長の拡大に対応し、ホイールベースも80mm伸びた。
フロントマスクはベース車のプリウスと共通性を持たせたが、寸法の拡大により、外観の存在感はプリウスαが勝る。特に85mm背を高くしたことで、ミニバンらしいボリューム感が強調された。
外観が最も似ているのはウィッシュ。全幅はプリウスαが3ナンバー車とあって80mm幅広いが、全長と全高はほぼ同じだ。ウィッシュは全高が1700mmを下まわるロールーフミニバンの中では堅調に売れており、結果としてプリウスαも同じ路線となったことは感じ取っていただけるかと思う。
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1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る
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