オールシーズンタイヤ「Vector 4Seasons Hybrid(ベクター フォーシーズンズ)」ってどうなの? 実際に履いてチェックしてみた!【夏編】

四季を通じて安定した走りを可能にするオールシーズンタイヤ

この時期になると毎年頭を悩まされるのが「スタッドレスタイヤを履くかどうするか問題」ではないだろうか?

もちろん日常的に雪が降る降雪地帯にお住まいの方はすでにスタッドレスタイヤに交換していると思うが、雪が積もるか積もらないか微妙な地域のユーザーにとっては、サイズにもよるが1セット数万円はかかってしまうスタッドレスタイヤの導入は非常に悩ましいところのはずだ。

そしてスタッドレスタイヤを導入したらしたで、夏タイヤを保管する場所をどうするかという点や、交換の手間という別の問題が発生してしまう。

そんな諸問題をまるっと解決してくれるのが、ここ数年で一気に注目度がアップしてきている「オールシーズンタイヤ」だ。

その名の通り、オールシーズン=四季を通じて使えるオールシーズンタイヤは、突然の降雪にも対応でき、ドライ路面やウェット路面でも安定した走行ができるため、気になっている人も多いだろう。

そこで今回は「替えないタイヤに替えよう」のキャッチコピーでもおなじみのグッドイヤーがリリースする「Vector 4Seasons Hybrid(ベクター フォーシーズンズ)」を実際に装着し、その実力をチェックしてみた。

実はグッドイヤーは1977年に世界初のオールシーズンタイヤ TIEMPO(ティエンポ)をリリースしており、オールシーズンタイヤの第一人者といってもいいメーカーなのである。

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「Vector 4Seasons Hybrid(ベクター フォーシーズンズ)」ってどんなタイヤ?

ドライ路面では剛性感のある走りを実現し、ウェット路面では高い排水性能を発揮。さらに軽微な積雪路も走行できるので、突然の降雪にも慌てる必要がなくなるというのが同タイヤの最大の魅力だ。

季節ごとのさまざまな路面状況に対応し、いつでも安定した性能を発揮できるのがオールシーズンタイヤの最大のメリットと言えるだろう。さまざまな路面を1本のタイヤで1年中走れるので、手間いらずのアクティブなカーライフが楽しめるというわけだ。

日本でも冬用タイヤとして認められているタイヤ

ベクター4シーズンズはASTM(世界最大・民間・非営利の国際標準化・規格設定機関)の公式試験で、極めて厳しい寒冷地でも十分な性能を発揮することを認証された証となる「スノーフレークマーク」を取得しており、日本でも冬用タイヤ規制時に走行可能な冬用タイヤとして認められている。

また、日本において、容易に冬用タイヤであることを確認できる「SNOW」の文字が刻印されていることも、その実力を計る証と言えるだろう。

M+Sの表記は、泥と雪に強いタイヤの証!

また、あまり知られていない点としては、「M+S(マッド&スノー)」の表記があることからも分かるように、マッド=水分を含んだ泥のような路面の走破性が一般的な夏タイヤよりも優れている。

タイヤの溝にはまった石などを排出するセルフクリーニング性能にも優れているため、キャンプ場などのぬかるんだ場所もこなせてしまうのである。

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「Vector 4Seasons Hybrid(ベクター フォーシーズンズ)」にはどんな技術が使われている?

ドライとウェット路面、そして軽微な積雪路にぬかるんだ道までこなすベクター4シーズンズは、タイヤ表面のトレッドデザインとタイヤのブロック、そして使用しているゴムにその性能の秘密がある。

その特徴的なV字のトレッドデザインは、Vシェイプドトレッドと呼ばれており、ウェット路で優れた排水性能を発揮し、高い耐アクアプレーニング性能を実現すると同時に、高い運動性能に貢献している。

タイヤの両サイド部分は剛性が高く優れた安定性能を発揮する夏タイヤ性能を担っており、センター部分は細かい溝が積雪路面に対応できるように作られている。

細かい溝があるセンター部分ではワッフル状の凸凹がブロック間を支え合い、より路面に密着しグリップするだけでなく、偏摩耗抑制にも貢献しているのだ。

また使用されるコンパウンドも、グリップ性能と、操縦安定性を重視した専用設計のオールウェザーシリカコンパウンドを採用。

気温変化に強いゴムにより冬の低温下でもしっかりグリップするため、多彩な路面コンディションでその威力を発揮してくれる。

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オールシーズンタイヤを実際の乗った印象はどうだった?(ドライ路面編)

ある程度タイヤのお勉強が終わったところでいよいよ実車に装着して実際の乗り味をチェックしてみることにした。

今回は、オートックワンスタッフの営業車として東奔西走している先代型プリウスに装着してみてその実力を確かめてみることにした。

装着したサイズは215/45R17とやや扁平気味なタイヤサイズ。とはいえ最近は純正ホイールも大口径化しているので、それほど特殊なサイズとは言えないだろう。

全44サイズラインナップ、さらに大きなサイズは「アシュアランスウェザーレディ」が担う

ちなみにベクター4シーズンズは、軽自動車に対応する13インチから、大型セダンやミニバンにも対応する18インチまで、全44サイズという幅広いラインナップを持っている点も特徴の一つだ。

他のオールシーズンタイヤでは、どうしても自分のクルマに合うサイズが無かったと言う方もいるだろうから、ベクター4シーズンズのサイズ展開はそのような方にもマッチするという訳だ。

さらに、グッドイヤーではベクター4シーズンズよりもさらに大きいサイズ用として、16インチから20インチまで用意された「Assurance Weather Ready(アシュアランス ウェザーレディ)」が用意されている。

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16~20インチまで対応するSUV用オールシーズンタイヤ「アシュアランスウェザーレディ」

アシュアランスウェザーレディは、シティSUVに求められる静粛性や乗り心地を犠牲にすることなく、降雪時や極めて路面温度の低い時でも高いグリップ力を発揮するオールシーズンタイヤだ。

街中など気温が高い場所、そして急な大雨、さらには突然の降雪まで。どのような天候の変化でも、SUVらしいタフな走りをオールシーズンで実現する全天候型のタイヤとなっている。

ベクター4シーズンズで44ラインナップ、アシュアランスウェザーレディで13ラインナップ、全57ラインナップとなるグッドイヤーのオールシーズンタイヤは、今までサイズ設定の問題でオールシーズンタイヤを選ぶことのできなかった方でも選択可能という訳だ。

>>Assurance Weather Readyの詳細やサイズラインナップを見る

腰砕け感・うるさいノイズは皆無! 夏タイヤ同等の性能に偽りなし

ベクター4シーズンズを履いたプリウスに乗った第一印象は「いい意味でめちゃくちゃ普通」というものだった。

タイヤのパターンノイズも、気にして聞いてみるとサマータイヤよりはうるさいかな? と感じるレベルであり、オーディオを聞きながら走ればほとんど違いは分からないレベルだ。

ステアリングの応答性も、ワンテンポ遅れてクルマが動くようなこともなければ、速度域が高い状態のレーンチェンジでも腰砕け感は皆無。

おそらく、オールシーズンタイヤであることを知らされずにドライブしていたら、違和感を覚えることはないだろうな、と思えるほど普通に乗れてしまったのである。

次回は積雪路でVector 4Seasons Hybridを試す!

こうなってくると気になるのが実際の積雪路面での実力だ。

本格的なスタッドレスタイヤには敵わないということは公式サイトやカタログでもうたわれているが、果たしてどのくらいの走破性を見せてくれるのだろうか。

次回は積雪路に車両を持ち込んでしっかりチェックしたいと思う。

[Text:小鮒 康一/Photo:松田 タクヤ(オートックワン)]

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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