トヨタのHV車販売、新型プリウス投入も2013年ピークに低迷続く原因とは(1/2)
- 筆者: 国沢 光宏
トヨタはHVが売れない原因を「価格」認識
2012年まで順調に伸び続けていたトヨタ製ハイブリッド車の世界販売台数が大きな壁に当たっている。
数字を上げると、2012年に121万9千台。2013年は127万9千台。2014年が126万6千台。2015年120万4千台といった具合。新型プリウスを投入した2016年も厳しい状況のままだ。
なかでも厳しいのは北米市場。全てのハイブリッド車が落ち込んでしまっている。新世代パワートレーン発表会の際、担当役員にハイブリッド失速の原因を聞いてみました。すると「価格です」。高いから売れないのだという。もしホンキでそう考えているのなら、壁は越えられまい。
ハイブリッドは確かに通常のエンジンより高価ながら、燃料コストで勝っている最新型クリーンディーゼルより安価。加えて通常のガソリンエンジンもターボ過給するようになって以後、コスト的には安くなくなってきた。燃料コストまで考えれば今やハイブリッドは高くない。
では、なぜ売れないのか?
改善すべきは燃費ではなく「もっと良いクルマ」に
簡単である。“もっと良いクルマ”になっていないからだ。この20年、トヨタのハイブリッド開発チームは、コストダウンと燃費向上ばかり追求してきた。結果、生産コストはトヨタの大雑把なデータによれば4分の1に下がり、燃費が50%以上向上している。
一方、性能を見ると全く変わっていない。二代目プリウスの最高速は170km/h。三代目プリウスになって180km/hとなったが、四代目も同じ。カムリHVなど他のハイブリッド車も最高速180km/h。『それ以上出す機会など無い』というのは正論だけれど、『最高速=加速の余裕』でもある。
また、アクセル踏んだ時のレスポンスの悪さも全く改善されていない。本来ならハイブリッド車の生産コストが下がった分だけ、性能と容量の大きい走行用電池を使うべきだった。
トヨタ式ハイブリッドの場合、電池性能と容量を上げれば簡単にレスポンスを改善出来ます。
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