予想価格は400万円前後?トヨタの新型SUVミニバンの外観・内装の紹介や搭載エンジンを予想

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:佐藤 正巳/茂呂 幸正/トヨタ自動車
画像ギャラリーはこちら

トヨタからミニバンベースのSUV「クロスバン・ギア・コンセプト」がジャパンモビリティショーで出品されました。

クロスバン・ギア・コンセプトのボディサイズや外観、内装を紹介します。

あわせて、同車が市販化された場合の搭載エンジンやプラットフォーム、予想価格について、カーライフ・ジャーナリストの渡辺陽一郎さんに解説してもらいました。

目次[開く][閉じる]
  1. SUVとミニバンを組み合わせたトヨタの展示車が登場!
  2. クロスバン・ギア・コンセプトのボディサイズ
  3. クロスバン・ギア・コンセプトの外観(エクステリア)
  4. クロスバン・ギア・コンセプトの内装(インテリア)
  5. 市販版クロスバン・ギアの搭載エンジン予想
  6. 市販版クロスバン・ギアのプラットフォーム予想
  7. 市販版クロスバン・ギアの価格と発売時期

SUVとミニバンを組み合わせたトヨタの展示車が登場!

人気が続くSUVは、国内で新車として売られる小型/普通車の約30%を占めます。既存の車種をベースに開発されたSUVも多く、軽自動車のダイハツ タントファンクロス、ステーションワゴンをベースにしたスバル レヴォーグレイバックなどもあります。

しかしミニバンをベースにしたSUVは、意外に少ないです。以前から三菱 デリカD:5の独壇場で、ほかの車種は登場しません。

売れ筋ミニバンのトヨタ ノア&ヴォクシー、日産 セレナ、ホンダ ステップワゴンに設定されるのは、標準ボディとエアロ仕様のみです。

そんな背景もあるためか、新たにミニバンベースのSUVとして開発されたのが「ジャパンモビリティショー2023」にトヨタ車体が出品した「クロスバン・ギア・コンセプト」です。

トヨタ車体は、トヨタ車の企画・開発・生産を行うメーカーで、アルファード&ヴェルファイア、ノア&ヴォクシー、グランエース、ハイエースなどバンタイプのトヨタ車を多く受け持っています。今回のクロスバン・ギア・コンセプトも、同様の扱いです。

クロスバン・ギア・コンセプトのボディサイズ

クロスバン・ギア・コンセプトは、ミドルサイズのミニバンですが、大径タイヤを装着して最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)にも余裕を持たせ、悪路のデコボコも乗り越えやすいデザインが採用されています。つまりデリカD:5のトヨタ版ともいえるミニバンです。

クロスバン・ギア・コンセプトのボディサイズは、全長が4695mm、全幅は1820mmと少しワイドで、全高は1855mmと公表されています。ノア&ヴォクシーに比べると、全長は同じ数値で、全幅はクロスバン・ギア・コンセプトが90mm上まわり、全高は40mm低いです。

クロスバン・ギア・コンセプトは最低地上高に余裕を持たせながら、全高はノア&ヴォクシーを下まわるため、室内高は65mm少ない1340mmです。これはデザイン性が優先されているのでしょう。

クロスバン・ギア・コンセプトの外観(エクステリア)

クロスバン・ギア・コンセプトの外観(エクステリア)はノア&ヴォクシーよりも水平基調が強く、フロントウィンドウとピラー(柱)の角度が立てられました。

クロスバン・ギア・コンセプトの運転席に座ると前方が見えやすく、ボンネットが視野に入ります。その一方でワイドな全幅を生かしてフェンダーが大きく張り出され、外観はSUVらしく力強い印象です。

クロスバン・ギア・コンセプトでは前後にスライドドアを装着しましたが、実際に市販される時は、ノア&ヴォクシーと同じく前席側は横開きになる可能性があります。

しかし左側のピラーは、ダイハツ タントのようにスライドドアに内蔵させ、ワイドな開口部を実現させると思われます。

クロスバン・ギア・コンセプトの内装(インテリア)

クロスバン・ギア・コンセプトの車内はコンセプトカーらしく現実味の乏しい仕上がりですが、助手席の回転機能などは、市販版クロスバン・ギアにも受け継がれる可能性があります。1980年代に流行したワンボックスワゴンにも、回転対座シートが採用されていました。

クロスバン・ギア・コンセプトの開発者も「シートアレンジには工夫を凝らします」とコメントしています。市販版クロスバン・ギアには車中泊に対応した仕様が用意される可能性も高いです。

クロスバン・ギア・コンセプトはSUVとミニバンの中間的な車種なので、汚れを落としやすいシート生地や床面なども採用されるでしょう。

またクロスバン・ギア・コンセプトはノア&ヴォクシーと違って、3列目シートにもスライド機能が装着されます。前述の通り、同車の室内高はノア&ヴォクシーよりも65mm少ないです。

そこで市販版クロスバン・ギアの3列目にはスライド機能が装着され、足元空間を広げられる設計にされるでしょう。高さの不利を有効室内長の拡大でカバーするのです。

ちなみにデリカD:5やセレナには、すでに3列目にもスライド機能が採用されています。

市販版クロスバン・ギアの搭載エンジン予想

クロスバン・ギアが市販された場合のパワーユニットは、基本的にノア&ヴォクシーと共通となるでしょう。

ただしハイブリッドシステムのエンジンは、ノア&ヴォクシーが搭載する1.8Lではなく、新型プリウスと同様の2Lに変更されてパワーアップする可能性もあります。

クロスバン・ギア・コンセプトのSUVとしての性格を考えると、高速道路や峠道を走る機会も多く、動力性能に余裕が欲しいためです。

市販版クロスバン・ギアのプラットフォーム予想

市販版クロスバン・ギアのプラットフォームもノア&ヴォクシーと共通のGA-Cと呼ばれるタイプと予想されますが、新興国向けの3列シートSUV、トヨタ イノーバ・ハイクロスとも共通性が高いです。

イノーバ・ハイクロスは、全長は4755mmと少し長いですが、全幅は1845mmなので、クロスバン・ギア・コンセプトとほぼ同じです。

イノーバ・ハイクロスのホイールベース(前輪と後輪の間隔)も2850mmなので、ノア&ヴォクシーと等しく、市販版クロスバン・ギアもこの数値が踏襲されるでしょう。

以上のように市販版クロスバン・ギアは、ミニバンのノア&ヴォクシーと、SUVのイノーバ・ハイクロスの中間的な車種となるでしょう。

イノーバ・ハイクロスはSUVとあって悪路への対応もしっかりと考えられているため、クロスバン・ギア・コンセプトの信頼性も高まるでしょう。

そしてノア&ヴォクシーは、今では伝統的なミニバンですが、クロスバン・ギア・コンセプトは新規投入車種です。そこで先に述べたシートアレンジなども含めて、新しいチャレンジを見せるでしょう。

市販版クロスバン・ギアが、ミニバンの機能をさらに前進させるでしょう。そこから生まれたアイデアは、ノア&ヴォクシーにも採用されて、トヨタのミニバン全体にメリットをもたらすはずです。

市販版クロスバン・ギアの価格と発売時期

市販版クロスバン・ギアの価格は不明ですが、基本的にはノア&ヴォクシーに近くなるでしょう。外装パーツを充実させたヴォクシーの場合、最上級グレードとなるハイブリッドS-Z・E-Four(4WD)の価格は396万円です。

市販版クロスバン・ギアも、これに近い設定でしょう。最上級グレードが430万円以内に収まれば、クリーンディーゼルターボを搭載するデリカD:5・Gパワーパッケージの433万9500円に対して割安な印象になります。

市販版クロスバン・ギアの発売時期は不明ですが、ノア&ヴォクシーのマイナーチェンジに合わせるのではないでしょうか。そうなると2025年の後半ごろかと思われます。

人気の高いノア&ヴォクシーの機能にSUVの要素を加えれば、相当に魅力的なクルマになります。売却する時も高値になるでしょう。

当記事の情報は2023年11月時点のものです。価格やスペックなどはメーカーの発表により変更される可能性があります。最新の情報はメーカーの公式発表をご確認ください。

メーカーから公式発表次第、燃費などの情報を加筆予定です。

合わせて読む

【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:佐藤 正巳/茂呂 幸正/トヨタ自動車】

新型車購入を考えている方は必見! 車をラクに高く売れる一括査定サービス「MOTA車買取」とは


新車購入を考えているなら、いま乗っている車を少しでも高く売りたいですよね?

そんな方におすすめなのが、車の一括査定サービス「MOTA車買取」

車などの情報を1回入力するだけで、複数の買取店へ同時に見積もり依頼が可能。MOTA車買取なら、最短45秒で入力が終わるほど簡単です。

買取店とのやりとりは高額な査定を出した上位3社とだけ。MOTA車買取なら「たくさんの業者から電話がきてしまう」なんて心配もありません。

なによりメリットは、その上位3社に選ばれるために最大20社の買取店が競い合うため、高額査定が期待できることです。

MOTA車買取の主な特徴

(1)45秒で入力完了! 簡単に査定依頼できる

(2)申し込み直後には電話がかかってこない

(3)業者とのやりとりは査定額の上位3社だけ

(5)最大20社が競い合うから査定額が高額に!

(5)“車両引取日の翌日まで”キャンセル無料

車の買取価格が知りたい方や、MOTA車買取の口コミが気になる方、車を少しでも高く売りたい方は下記バナーをクリック!

見積もり後でも無料でキャンセル可能です。まずはお気軽にお申込みください。

MOTA車買取でいますぐ買取価格を調べる


この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

トヨタの最新自動車ニュース/記事

トヨタのカタログ情報 トヨタの中古車検索 トヨタの記事一覧 トヨタのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる