トヨタ 新型ハイラックス “辛口”試乗レポート|四駆トラックの懐かしい運転感覚が新しい需要を開拓する!?(2/2)

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今時のインテリアで、大人4名の乗車にも対応

インパネ周辺の造りは相応に上質で、ピックアップトラックであることを意識させない。前席は肩まわりまで含めてサポート性が優れ、不満のない座り心地に仕上げた。

ハイラックスの後席は足元の空間が少し狭い。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシ1つ半だが、前席の下側に足が収まりやすく、さほど窮屈に感じない。

背もたれの角度は立っているものの、座面の前方を持ち上げたことで大腿部が座面から離れにくく、体の収まりは意外に良い。大人4名の乗車にも対応できる。

またダブルキャブ特有の機能として、後席の座面を持ち上げることも可能だ。雨に濡れると困る荷物を積む時などに重宝する。

収納設備も相応に豊富で、グローブボックスの上部にアッパーボックスを装着した。カップホルダーなどを含めて便利に使える。

使い勝手で注意したいのは乗降性だ。ピックアップトラックはハードな使い方にも耐える頑丈なフレームにボディを架装する造り方となっている。さらに、最低地上高も215mmを確保したから床の位置がかなり高い。サイドステップを装着しているが、乗り降りはしにくい。

生産国のタイでは好調の売れ行き

ハイラックスは北米や中国などを除く約180か国で販売され、日本で販売される新型はタイで製造される輸入車だ。タイにおける販売は好調で、ハイラックスピックアップをファミリーカーとして使用するという。なぜなら、タイではかつて日本でも徴収されていた物品税に似た税金があり、ピックアップトラックはその税率が低いためだ。

税率は、シングルキャブが3%、後席を装着しないエクストラキャブ(室内長が少し長いボディ)が5%、後席を備えたエクストラキャブと日本にも輸入されるダブルキャブが14%上がる。そこでタイでは後席を装着しないエクストラキャブを購入して、子供を車内の後部に乗せるらしい。安全を考えると好ましくない使い方だが、税金は安く抑えられる。

ハイラックス導入は歓迎すべきことだが、トヨタの国内商品企画には疑問アリ!

新型ハイラックスを日本に輸入するきっかけは、未だに旧世代のハイラックスが9000台保有され、ビジネスとして使われているため。そのユーザーから復活を望む声が上がっていたのだ。

ただし、かつて日本で売られたハイラックスは比較的コンパクトで4ナンバーサイズに収まり、価格は現行型の半額以下だった。従来型からの代替えは望みにくいと思うが、2300台を受注した内、1%の23台は従来型からのユーザーだという。

そして20代から30代の若い男性ユーザーも多く含まれるとのこと。マイナーな存在で数多く売れる車種ではないが、新しい需要は開拓している。

今の日本車メーカーは世界生産台数の80%以上を海外で売るから、「日本で買えない日本車」が多い。個性的な車種を輸入して、需要の掘り起こしをねらう手はあるだろう。ハイラックスやシビックは、かつて日本を見捨てたクルマだから「今さら何をやっているんだ」という気分は拭えないが、クルマの世界に入る入り口は多い方が良い。

ハイラックスの購買層に若いユーザーが目立つというなら、もっと価格の安い個性的なクルマをそろえるなど、将来の需要も考えて商品企画を立てるべきだ。

かつての日本車は、日本の若年層から離れて売れ行きを下げた。ハイラックスの導入をきっかけに、各メーカーとも、日本の若い人達と改めて真面目に向き合ってもらいたい。

[レポート:渡辺陽一郎/Photo:和田清志]

トヨタ 新型ハイラックスの主要スペック

トヨタ ハイラックスZ

価格(消費税込)

3,742,200円

全長

5,335mm

全幅

1,855mm

全高

1,800mm

ホイールベース

3,085mm

駆動方式

4輪駆動(パートタイム4WD)

車両重量

2,080kg

乗車定員

5名

エンジン種類

2.4リッターディーゼルターボ

最高出力

110kW(150PS)/3,400rpm

最大トルク

400Nm(40.8kg・m)/1600~2,000rpm

トランスミッション

スーパーインテリジェント6速オートマチック(6 Super ETC)

使用燃料

軽油

サスペンション形式

(前)ダブルウィッシュボーン式(後)車軸式半楕円リーフスプリング

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

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