autoc-one.jp 記事・レポート 新車情報 新型車解説 トヨタ 新型ハイラックス最新情報|“サーフ”風のキャノピーが2017年12月に発売予定!トヨタの本格SUVを徹底解説

新型車解説 2017/9/12 13:30

トヨタ 新型ハイラックス最新情報|“サーフ”風のキャノピーが2017年12月に発売予定!トヨタの本格SUVを徹底解説

関連: トヨタ ハイラックス Text: 渡辺 陽一郎 Photo: トヨタ自動車
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トヨタ ハイラックスが日本上陸!2017年の国産市場にピックアップトラックが復活する…!

今のトラック需要はビジネス限定といえるが、1970年代の後半から1990年代にはレジャーにも使われていた。ボンネットを備えたピックアップで、イメージとしては荷台にサーフボードを積むような使い方だ。ボディスタイルを純粋に楽しむユーザーも多かった。4枚のドアを備えた乗車定員が5名のダブルキャブなら、居住性はセダンに近い。同じスタイル指向でも、クーペに比べると実用性が高かった。

どのピックアップにも4WDが用意され、オフロードSUVとして使える。ピックアップは、もともと耐久性の優れたフレーム構造、あるいはそれに準じたシャシーを備えるため、オフロードSUVへのアレンジも容易であった。

>>トヨタ 新型ハイラックスの画像を見る(TRDバージョン追加[2017/11/16])

【試乗】トヨタ 新型ハイラックス “辛口”試乗レポート|四駆トラックの懐かしい運転感覚が新しい需要を開拓する!?

トヨタ ハイラックスとは

トヨタ 新型ハイラックス

ピックアップの代表的な存在がトヨタ ハイラックスで、初代モデルは1968年に発売された。レジャーユースとして注目されたのは、1979年に3代目に追加された4WDで、直列4気筒2Lエンジンに副変速機を備えたパートタイム式4WDを組み合わせた。足まわりは4輪にリーフスプリングを使う車軸式で最低地上高は220mm。シングルキャブだから全長は4340mm、全幅は1690mmとコンパクトで、乗り心地はかなり硬いが軽快な運転感覚を特徴としていた。

この後、日産 ダットサントラック、マツダ プロシード、三菱 フォルテ、いすゞ ロデオ(ファスターの4WD仕様)など、各社がレジャー向けのピックアップ4WDをそろえていた。

>>トヨタ ハイラックスサーフ 試乗レポート[2002年11月22日]

>>トヨタ ハイラックスのカタログ情報を見たい方はこちら

2017年9月12日、トヨタ ハイラックスが日本で発売開始

今はどの車種も国内販売を終えたが、2017年9月12日にハイラックスが復活した。ハイラックスは2004年に国内販売を終えたから、13年ぶりの国内導入になる。トヨタによると現在でも約9000台のハイラックスが稼働しており、ユーザーからは復活を望む声が聞かれるという。

また昨今は国内販売が伸び悩んでいるから、いろいろな試みをして需要の掘り起こしをねらう意図もあるだろう。特に20代から30代の若年層にアピールしたいとのことだ。

トヨタの同様の例としては、北米向けに開発されたFJクルーザーの国内販売、短期間ではあったがランドクルーザー70の復活もあった。ユーザーから見れば似たパターンになる。

トヨタ 新型ハイラックスの販売台数目標は1年間に2000台(1か月当たり167台)。販売店によると受注は2017年9月初旬頃に開始され、9月11日現在の納期は2~3か月になる。

トヨタ 新型ハイラックス、気になるのは価格だがどう買えばいい?

トヨタ 新型ハイラックス

新型ハイラックス、価格は326万円から

価格はベーシックなXが326万7000円、上級のZが374万2200円となる。ZはXに比べて47万5200円高いが、前述の安全装備などに加えてスマートエントリーやアルミホイールなども加わり、価格上昇に見合う装備を加えた。

約370万円という価格は、ランドクルーザープラドの2.7リッターガソリンエンジンを搭載するTX、三菱パジェロのディーゼルを搭載するGR、マツダCX-5のXD・Lパッケージなどと同等になる。ピックアップでは割高な印象も伴うが、機能と装備は前述のように充実させた。

グレード別価格表
車種名ハイラックスプラド
グレードZXTX(ガソリン・7人乗り)
価格3,742,200円3,267,000円3,692,520円
駆動方式パートタイム4WDフルタイム4WD
エンジン種類2.4リッターディーゼル2.7リッターガソリン

ピックアップだから普通車に比べて税金は安い

なおハイラックスはピックアップだから1ナンバーで登録され、自家用でも車検は毎年受けねばならない。

その代わり税額は安い。自動車税は年額1万6000円に収まる(エンジンの総排気量が1.5リッターを超えて最大積載量が1トン以下の乗車定員を4名以上とした貨客兼用車)。自動車重量税は1万2300円になる(車両総重量が3トン以下)。

トヨタはハイラックスの国内保有台数が9000台としているが、従来型に比べるとボディが拡大されて価格も高い。9000台の中にはビジネスユースも多いから、乗り換えを誘致するのは難しいかも知れない。20~30代のユーザーもターゲットにしているが、300万円を軽く超える価格を考えるとハードルが高いと思う。

トヨタ 新型ハイラックス、日本仕様のボディタイプはダブルキャブのみ

新型ハイラックスのボディタイプは、乗車定員が5名の後席を備えたダブルキャブだ。海外向けモデルには後席を装着しないシングルキャブもあるが、日本で売られるのはダブルキャブのみになる。

ボディサイズは全長が5335mm、全幅は1855mm、全高が1800mmとなる。先に挙げた3代目ハイラックス4WDに比べるとかなり大きい。全幅はレクサスNXなどと同等でランドクルーザープラドよりも狭いが、全長は長く、乗用車でいえば生産を終えたトヨタセンチュリーの5270mmを上まわる。

ホイールベース(前輪と後輪の間隔)も3085mmと長く、最小回転半径は6.4mと大回りだ。日本の道路環境や駐車場の事情を考えると、特殊なサイズといえるだろう。

新型ハイラックスのデザインテーマは「Tough&Emotional」

トヨタ 新型ハイラックス

外観は「タフ&エモーショナル」をテーマにデザインされ、迫力と躍動感を演出している。フェンダーがワイドに張り出して、ねらいどおりタフな印象を与える。
インパネなどの内装はピックアップを意識させない。水平基調で一般的な乗用SUVと同じ雰囲気にデザインされている。
グレードはXと上級のZがあり、Zには自発光式のオプティトロンメーター、後席のセンターアームレストなどが装着される。シート生地はファブリックだ。

新型ハイラックスの室内収納にはピックアップならではの配慮も

トヨタ 新型ハイラックス

ダブルキャブでユニークなのは、後席の座面を持ち上げられること。Xは一体式、Zは左右分割して持ち上がる。
この状態では前席の後ろ側がコンパクトな荷室になり、雨に濡れては困る荷物などを収納できる。荷台に天井を装着しないピックアップならではの配慮だ。荷台も工夫され、頑丈なスチールバンパーを低い位置に配置した。荷物の積み降ろしがしやすい。

トヨタ 新型ハイラックスにTRDから驚きのカスタマイズパーツが発売!

トヨタ 新型ハイラックス/新型ハイラックス TRD PACKAGE

トラックのゴツさを強調するパーツがカッコよすぎる!

新型ハイラックスに早くもTRDからカスタマイズパーツが登場した。その内容は、ピックアップトラックのゴツさを最大限まで強調し、パワフルかつスポーティな見た目にバージョンアップさせるものばかりだ。

現時点でパーツは、フロントグリル・バンパーカバー、サイドステップ、ハードトノカバーなどが用意されている。詳しくはこちらのニュースをご覧いただきたい。

【ニュース】新型ハイラックスのTRDパーツが発売開始!

これはもう“ハイラックスサーフ”!?2017年12月にはキャノピーが発売予定!

新型ハイラックスの復活がピックアップトラックのみと聞いて、「なんだサーフではないのか」とがっかりした諸兄は多いだろう。しかしご安心いただきたい、そんなマニアックで熱い思いはTRDがしっかり受け止めてくれている。

なんと2017年12月、デッキ部分に装着する鍵付きのキャノピーが発売される。さらには、荒々しいビス止めが特徴的なオーバーフェンダーも同じく12月に発売予定だ。オリジナルの車両に+60mmとなるので、装着時には持ち込み登録が必要になるのでその点はご注意いただきたい。

キャノピーはホワイト・ブラック・レッドの3色から選択することが可能で、税抜き本体価格は36万円だ。

悪路を想定した力強いスペックは、ハイラックスファン必見

新型ハイラックスに搭載されるエンジンは2.4Lディーゼルターボ

エンジンは直列4気筒2.4リッターのディーゼルターボを搭載する。最高出力は150馬力(3400回転)、最大トルクは40.8kg-m(1600~2000回転)となる。後者の数値は自然吸気のガソリンエンジンでいえば4リッター並みだ。

エンジン型式は2GD-FTV型で、ランドクルーザープラドが搭載する2.8リッターの1GD-FTV型と同系列になる。シリンダーの内径寸法も等しい。

6速AT×パートタイム4WDの性能やいかに。新型ハイラックスはガチ“四駆”だ!

トランスミッションは6速ATで、駆動方式はパートタイム4WD。カーブを曲がる時に前後輪の回転数を調節するセンターデフや油圧多板クラッチを備えないので、舗装路は後輪駆動の2WDで走る。不可避的にスリップが生じて、前後輪の回転数が結果的に調節される悪路や雪道でのみ4WDを使う。

舗装路で4WDの安定性を生かせない代わりに、4輪駆動時には前後の駆動系が直結されるから走破力は高い。副変速機も備わり、実質的に12段変速として使える。Zには後輪側のデフロックも装着され、悪路では駆動力の伝達効率を一層高められる。最低地上高は215mmを確保したから悪路のデコボコも乗り越えやすい。タイヤサイズは17インチ(265/65R17)となる。

サスペンションは前輪がダブルウイッシュボーンの独立式、後輪側はリーフスプリングを使う車軸式だ。古典的な形式だが、悪路における信頼性は高い。フレームは強度を高め、サスペンションは振動減衰力をチューニングすることで、舗装路における走行安定性と乗り心地にも配慮した。

アウトドアで使うからこそ気になる、新型ハイラックスの燃費と安全装備

新型ハイラックスの燃費はプラドとほぼ同等

JC08モード燃費は11.8km/L。2.8リッターのクリーンディーゼルターボを搭載するランドクルーザープラドと同じ数値だ。軽油は価格が安いので、燃料代は14km/L前後のレギュラーガソリンエンジン車(SUVなら2.5リッタークラス)と同等になる。

【燃費】トヨタ 新型ハイラックス実燃費レポート|ミニバン並みの燃料代!?実燃費は見た目以上に好成績!

トヨタ 新型ハイラックス

予防安全装備は、歩行者も検知可能なプリクラッシュセーフティ搭載

そして注目されるのが安全装備だ。Zにはプリクラッシュセーフティシステムを標準装着した。今のトヨタ車に幅広く採用される同名の装備は設計の古いタイプだが、ハイラックスサーフはミリ波レーダーに加えて単眼カメラも備える。歩行者も検知して緊急自動ブレーキを作動させ、車線逸脱の警報も可能だ。

車間距離を自動制御できるレーダークルーズコントロールが備わらないこともあって、Toyota Safety Sense P(トヨタセーフティセンスP)とは呼ばれないが、安全機能は近い。サイド/カーテン/ニーエアバッグは全車に標準装着される。

このほかZにはLEDヘッドランプやLEDフォグランプも標準装着され、装備内容は乗用車タイプのSUVとほとんど同じだ。

トヨタがハイラックスを復活させる意図とは…?

トヨタ 新型ハイラックス

そうなると購入するのは、いろいろなクルマを味わってみたい中高年齢層のクルマ好きだろう。あるいはベーシックなXを購入して、ローダウンなどのドレスアップを施す需要にも適する。大量に売れるクルマではないが、一部の愛好家には受けそうだ。それがクルマの楽しさを幅広くアピールする可能性もある。

特に今の日本車メーカーは、ダイハツを除くと世界生産台数の80%以上を海外で売る。そのために「日本で買えない日本車」も多く、需要の掘り起こしをする方法のひとつとして、国内に導入する手段はあるだろう。

ただしハイラックスも、先ごろ復活したホンダ シビックも、もともと日本国内で売られていたクルマだ。「日本を見限って海外向けのクルマになり、需要の掘り起こしで今さら戻ってこられてもねぇ」という印象も拭えない。日本のメーカーが国内市場をオマケとは考えず、常に我々に真剣に向き合っていれば、需要の掘り起こしも復活劇もなかったと思う。

[Text:渡辺陽一郎]

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トヨタ ハイラックスの主要スペック

トヨタ ハイラックスの主要スペック
車種名トヨタ ハイラックス
グレードZ
価格3,722,000円
全長5,335mm
全幅1,855mm
全高1,800mm
ホイールベース3,085mm
駆動方式4輪駆動(パートタイム4WD)
車両重量2,080kg
乗車定員5名
エンジン種類2.4リットルディーゼルターボ
最高出力110kW(150PS)/3,400rpm
最大トルク400Nm(40.8kg・m)/1600~2,000rpm
トランスミッションスーパーインテリジェント6速オートマチック(6 Super ETC)
使用燃料軽油
サスペンション形式(前)ダブルウィッシュボーン式(後)車軸式半楕円リーフスプリング

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